「鏡よ鏡よ鏡さん。この世で一番美しいのはだぁれ?」
「何訳分からない事言ってるんだよっ。」
「んぁ?魔法の鏡ごっこ?」
「………。」
三題話で一週間バトン
No.2 暗闇に映る黒
ある日の夜。
ここはとある金持ちの家。
静まり返った金持ちの家に二人の男が窓から縄を投げ入れするりと家の中へと侵入した。
何でも屋で有る二人がこの家に来たのはとある依頼が原因。
自称鏡コレクターと名乗るその人から受けた依頼はこの家に有る世界で一枚しか無いと言われる鏡を手に入れる事。
情報屋で有るジーナから協力を得た情報を元にやっと今日ここまで来れたのだから失敗は許されない。
それなのにエースの父親で有るフェイドには緊張感が欠けて居て、さっきからこの調子だ。
「真面目にしろよっ。この家警備が厳しくて何日も前から計画したの覚えてないのか…!?」
「分ぁってるって。それに目的の鏡はこの家に有るんだ。後は持って帰るだけだろ?」
ニヤニヤと笑いながらフェイドは言えば壁に背を付けながら目的の鏡が有る部屋のドアを開ける。
ギィ、とゆっくりとドアを開けて部屋に入れば目的の鏡が姿を見せた。
「…これが。」
「目的の鏡だな。さて、ちょちょいとパスワード解除して帰るか。」
色とりどりの宝石を散りばめて有る鏡は一般的な壁に掛けるタイプの鏡と同じ位の大きさだ。
透明なガラス容器に入ってる鏡は手元にパスワードを入力する装置が付いて居て、それを見たフェイドは指をパキパキと鳴らす。
そしてフェイドがパスワードを打ち込めばガラス容器から鏡が取り出せる様になる。
「…(こんなに安易に盗れて良いのか?)」
依頼主によればこの鏡は世界で一つしかないと言われる鏡。
それなのに調べた当初は警備も厳重だと聞いて何日も前から準備を続けたのに当日の今日は警備はなくもぬけの殻。
そして肝心の鏡にもパスワードだけで取れる事にエースは引っ掛かった。
盗む側としては、有り難い話では有るが。
「…(どうして誰も居ない?もしかしてバレてる?)」
「良し、解除完了。」
エースがあれやこれやと思考を動かしてる途中に何時の間にかフェイドはパスワードを入れたのか鍵は外れ鏡が姿を見せる。
だがその瞬間けたたましい警告音が家中に広がった。
「な、何…!?」
「何だ何だぁ!?」
「そこまでだ、こそ泥共め。」
低い声と共に出て来たのは黒い服に身を包んだ沢山の警備の人間とこの鏡の持ち主でと思われる小太りの男がニヤリと笑う。
二人を見て驚きすら見せないその表情はまるで始めから知っている様だ。
「お前達がその鏡を狙う事は知っておるわ。どうせ鏡コレクターとやらの差し金だろう?毎度毎度あいつも諦めが悪い。」
「っ…全部知ってて…!」
「でもこの鏡は本物だろ!?」
「馬鹿め。そんな安易な所に本物を置いとく訳なかろう?偽物じゃよ。」
「俺の努力が…。」
両手でフェイドはわざとらしく顔を覆えば男は陽気に笑った。
「わっはっは。ワシはただ今度のこそ泥の顔を見たかったから泳がせてた迄じゃ。…だが、もうお前達には用は無い。」
捕まえぃ!、と男の指示が警備に言い渡されれば警備員達がエースとフェイドを取り囲む。
「おいおい、どうするんだよっ。」
「逃げる!」
懐からエースは煙玉を数個取り出せば手早く引火させて部屋のあちこちにばら蒔(ま)く。
ばら蒔かれ爆発した煙玉はもくもくと部屋を煙だらけにする。
「今の内に逃げるぞ!」
「おう!」
「ごほっ、ごほ!…逃亡させはせん!終え、追えぃ!」
煙が器官に入ったのか男はげほげほと噎せ込みながら叫ぶ。
エースとフェイドはこの騒ぎの隙に入った窓から外へと飛び出す。
そして二人の影は夜空の黒と共に紛れて消えてった。
...The End
「何訳分からない事言ってるんだよっ。」
「んぁ?魔法の鏡ごっこ?」
「………。」
三題話で一週間バトン
No.2 暗闇に映る黒
ある日の夜。
ここはとある金持ちの家。
静まり返った金持ちの家に二人の男が窓から縄を投げ入れするりと家の中へと侵入した。
何でも屋で有る二人がこの家に来たのはとある依頼が原因。
自称鏡コレクターと名乗るその人から受けた依頼はこの家に有る世界で一枚しか無いと言われる鏡を手に入れる事。
情報屋で有るジーナから協力を得た情報を元にやっと今日ここまで来れたのだから失敗は許されない。
それなのにエースの父親で有るフェイドには緊張感が欠けて居て、さっきからこの調子だ。
「真面目にしろよっ。この家警備が厳しくて何日も前から計画したの覚えてないのか…!?」
「分ぁってるって。それに目的の鏡はこの家に有るんだ。後は持って帰るだけだろ?」
ニヤニヤと笑いながらフェイドは言えば壁に背を付けながら目的の鏡が有る部屋のドアを開ける。
ギィ、とゆっくりとドアを開けて部屋に入れば目的の鏡が姿を見せた。
「…これが。」
「目的の鏡だな。さて、ちょちょいとパスワード解除して帰るか。」
色とりどりの宝石を散りばめて有る鏡は一般的な壁に掛けるタイプの鏡と同じ位の大きさだ。
透明なガラス容器に入ってる鏡は手元にパスワードを入力する装置が付いて居て、それを見たフェイドは指をパキパキと鳴らす。
そしてフェイドがパスワードを打ち込めばガラス容器から鏡が取り出せる様になる。
「…(こんなに安易に盗れて良いのか?)」
依頼主によればこの鏡は世界で一つしかないと言われる鏡。
それなのに調べた当初は警備も厳重だと聞いて何日も前から準備を続けたのに当日の今日は警備はなくもぬけの殻。
そして肝心の鏡にもパスワードだけで取れる事にエースは引っ掛かった。
盗む側としては、有り難い話では有るが。
「…(どうして誰も居ない?もしかしてバレてる?)」
「良し、解除完了。」
エースがあれやこれやと思考を動かしてる途中に何時の間にかフェイドはパスワードを入れたのか鍵は外れ鏡が姿を見せる。
だがその瞬間けたたましい警告音が家中に広がった。
「な、何…!?」
「何だ何だぁ!?」
「そこまでだ、こそ泥共め。」
低い声と共に出て来たのは黒い服に身を包んだ沢山の警備の人間とこの鏡の持ち主でと思われる小太りの男がニヤリと笑う。
二人を見て驚きすら見せないその表情はまるで始めから知っている様だ。
「お前達がその鏡を狙う事は知っておるわ。どうせ鏡コレクターとやらの差し金だろう?毎度毎度あいつも諦めが悪い。」
「っ…全部知ってて…!」
「でもこの鏡は本物だろ!?」
「馬鹿め。そんな安易な所に本物を置いとく訳なかろう?偽物じゃよ。」
「俺の努力が…。」
両手でフェイドはわざとらしく顔を覆えば男は陽気に笑った。
「わっはっは。ワシはただ今度のこそ泥の顔を見たかったから泳がせてた迄じゃ。…だが、もうお前達には用は無い。」
捕まえぃ!、と男の指示が警備に言い渡されれば警備員達がエースとフェイドを取り囲む。
「おいおい、どうするんだよっ。」
「逃げる!」
懐からエースは煙玉を数個取り出せば手早く引火させて部屋のあちこちにばら蒔(ま)く。
ばら蒔かれ爆発した煙玉はもくもくと部屋を煙だらけにする。
「今の内に逃げるぞ!」
「おう!」
「ごほっ、ごほ!…逃亡させはせん!終え、追えぃ!」
煙が器官に入ったのか男はげほげほと噎せ込みながら叫ぶ。
エースとフェイドはこの騒ぎの隙に入った窓から外へと飛び出す。
そして二人の影は夜空の黒と共に紛れて消えてった。
...The End
あとがき
短編より少し修正して本編に使った方が良いんじゃないかと本気で思いました(…)
本当はこれ以外にもう一つネタが有ったんですが何を思ったのかこっちを生かしてしまいました…。
そして久々に第三者視点で書いて見ました。
久々過ぎて文章ガッタガタで見てられません|||OTL
昔はこれでずっと書いて来たのになぁ…(遠い目)
拍手有り難う御座いました。
2012.02.23
- 魔法の鏡
- 逃亡
- 空