パラパラと本を捲る音が聞こえる。
雅紀の細く長い指が本のページを捲っていく。
本とか触ってねぇでこっち向け。
その手で俺を触って。



三題話で一週間
No.3 生物的感情



「雅紀。」

「あ、こら。返せ。」

何時迄待てども雅紀が本を手放す気配ねぇから本を奪ってやった。
いい加減に本を離せ。
二人一緒なのに別々の行動してたら変に距離空けられてる気分になるだろ。
突然の事に雅紀は小さく声を上げれば小さな子供でもたしなめる様な口調で言う。
俺は餓鬼じゃねぇっつの…!

「嫌。本ばっか触ってんじゃねぇよ。」

「っ、な、に…?」

奪い取った本をパサリ、とその場に落とせば雅紀を押し倒して馬乗りになる。
一人は慣れてたつもりだった。
今迄一人だったからここ(現代)に来る前の俺ならば平気なのかも知れねぇ。
だけどもここ(現代)に来て、雅紀達と知り合って優しさに触れ合えば一人が怖くなるのは時間の問題で…。
俺はあっという間に時間の流れに飲み込まれた。
だから一人に、するな。
今だって一人が嫌で雅紀の持つ本に嫉妬しててそこまで飲み込まれてる自分に嫌気が差す。

「…もしかして、嫉妬した?」

「なっ…嫉妬する訳ねぇだろ!」

雅紀に図星を突かれて口では否定する。
認めたらどうせ餓鬼だって又馬鹿にされるんだ。

「動揺するって事は図星か?別に隠し事でも無いだろ?」

ふふ、と笑って雅紀の手が俺の頬に触れた。
突然触れてくるから思わず身体が跳ね上がる。

「…もう読まないから、ほら。」

「…馬鹿野郎。」

少し年上だからって大人ぶる雅紀が嫌いだ。
そんな風に言われたら抵抗すら出来ねぇだろ…。

「…どうなったって、知らねぇからな。」

吐き捨てる様に言えば俺は雅紀にキスをした。

...The End

あとがき


微妙な所でぶつ切れます。

まるまんは未だ設定が未定な所が有るのに良く書けたな、と自分でも感心してます(笑)

特にフーリッシュは未定な所も多いのに良く動かせたな、と。

雅紀は大分決まってたんですが。

…だがこの話でキャラが変わっちゃいましたがね(爆)

あるぇ?(爆/あるぇ?じゃねぇ)


後はフーリッシュ×雅紀は精神的には逆だけど身体的にはこのまま。

フーリッシュが元々精神年齢が低いのでどうしても大人な雅紀に負けちゃう、と(笑)

今後はどうなるかは分からない(マテ)ですが今の所はこのCPはこんなイメージ。


拍手有り難う御座いました。


2012.02.27


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