Kiss 20Title
No.10 強引なキス

「嫌や嫌や!薬何か飲みたない!」

「馬鹿、これ飲まんと治らんやろ!」

薬を片手に握り締めながらパジャマ姿で泣きながら部屋を走り回る妹を俺は追い掛けた。
ってか風邪ひいて熱が有る病人の癖に何で走れとんねん…!

「嫌や嫌や、絶対飲まへん!」

「馬鹿、悪化したらどないすんねん。…ほら、捕まえた。」

「嫌やー!あたし風邪何かひいてへんもん!離せ馬鹿兄!」

走り回る妹を空いた手でパジャマの襟を掴んで捕まえれば妹がジタバタと手足を振って抵抗する。
ホンマお前病人か…!?
元気過ぎるやろ…!

「誰が馬鹿やっ。こら、暴れんな!ってかこんな風邪に寝込んでる奴を風邪以外に何て呼ぶねん!ほら早よ薬飲めっ。」

「嫌や嫌や!飲みたくない!」

「嫌じゃないっ。いい加減にしいや。」

飲め、嫌、の繰り返しじゃいたちごっこでしかあれへん…!
…しゃあない、ここは無理矢理にでも飲んで貰うしかないな。
俺は握りっ放しの薬とそれを飲む為の水を口ん中に放り込めば妹の頭を固定させて口移しで薬を飲み込ませる。
流石に無理矢理にすれば妹も飲まざる終えなくなったのか喉が上下に動く。
…だが次の瞬間俺の視界がぐらりと動いた。
それと同時に額に激痛。

「っ…何すんねん馬鹿兄!」

「痛っ!」

どうやら妹が俺から逃れるのと怒りの攻撃かして俺に頭突きをして来た様だ。
思いっ切り受けたせいか視界がぐらぐらするんだが。

「ホンマ最低やな!…お母さん馬鹿兄がー…!!!」

「ちょ、まっ…!」

最後にそう一言吐き捨てる様に言えば妹はパタパタと母の居るリビングへと向かう。
ちょ、俺は只薬を飲ませただけでこの仕打ちかよ…。
勿論その後母さんからこってり怒られたのは言うまでもない。

強引なキス
(この仕打ちはないだろ…)

...The End

あとがき


キスでは無く口移しだがな(笑)


2011.09.12

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