Kiss 20Title
No.17 さよならのキス
この国は今戦火の真っ只中。
街は皆戦火に埋もれて何もかもが消えてしまった。
この城も戦火に埋もれるのも時間の問題だろう。
「…姫様お逃げになって下さい。城(ここ)も落ちるのも時間の問題です。」
「嫌よ、私も残る!私一人逃げる訳にはいかないの!」
「駄目です、貴女様は逃げて下さい!」
「貴女様はこの国の光何です。今貴女を失う訳にはいかないのです。」
「ダメよ!私、貴方も一緒じゃなきゃ―――…「隊長!」
姫の声を遮る様に兵士が慌てた様子で私の元へと走って来る。
余程何か有ったのか顔色が悪い。
「何か有ったのか?」
「城の入口が開けられました!敵が中に攻め込んで来ます!」
「っ、不味いな…。君、姫を安全な場所へ頼む。」
「はっ!姫、行きましょう。」
「嫌!嫌よ!」
兵士が姫の手を掴もうとするが姫は嫌がってその手を振り払う。
全く…時間が無いのに何故そこまで嫌がるのですか…!
我々兵士質は貴女を失う訳にはいかないと何度も言ってるのに…!
「姫…!」
「嫌よ、離れたくない!そう言って貴方も私から居なくなるのでしょ!?」
「…!」
涙目になって声を上げる姫。
その言葉で今迄嫌がった理由を知った私は彼女の前で膝を付く。
それならば私は貴女に誓います。
「えっ…ちょ、どうしたの!?」
「隊長…!?」
突然膝を付く私に姫と兵士は驚いたのか声を上げる。
私は下を向いたまま言葉を続けた。
「姫、私は死にません。必ず貴女の元へと戻ります。だから、今は行って頂けませんか?」
「…本当?必ず帰って来てくれる?」
「はい、必ず戻って来ます。」
顔を上げて姫を真っ直ぐと見詰めれば姫は涙目で頷く。
そして私は兵士に改めて姫を連れて行く様に指示をすれば姫がそれを止めた。
「あ、ちょっと待って!…大丈夫、もう嫌がらないから。ねぇ、少し屈んで貰って良い?」
「?…こう、ですか?」
兵士から離れて姫は私の前へと歩み寄り私に屈むようにと言う。
私は言われた様に少し屈めばその瞬間、唇に柔らかい感触。
「…っ、!?ひ、姫…!?」
「必ず帰って来て。約束よ。…さ、行きましょ。」
姫はにっこりと笑いながら私を見詰めれば直ぐに後ろを向き待たせた兵士の元へと戻る。
て何事も無かったかの様にその場を立ち去ったがそれに対して私は一人動揺して居た。
「…姫、貴女って人は…。」
さよならのキス
(必ず帰って来て、)
...The End
No.17 さよならのキス
この国は今戦火の真っ只中。
街は皆戦火に埋もれて何もかもが消えてしまった。
この城も戦火に埋もれるのも時間の問題だろう。
「…姫様お逃げになって下さい。城(ここ)も落ちるのも時間の問題です。」
「嫌よ、私も残る!私一人逃げる訳にはいかないの!」
「駄目です、貴女様は逃げて下さい!」
「貴女様はこの国の光何です。今貴女を失う訳にはいかないのです。」
「ダメよ!私、貴方も一緒じゃなきゃ―――…「隊長!」
姫の声を遮る様に兵士が慌てた様子で私の元へと走って来る。
余程何か有ったのか顔色が悪い。
「何か有ったのか?」
「城の入口が開けられました!敵が中に攻め込んで来ます!」
「っ、不味いな…。君、姫を安全な場所へ頼む。」
「はっ!姫、行きましょう。」
「嫌!嫌よ!」
兵士が姫の手を掴もうとするが姫は嫌がってその手を振り払う。
全く…時間が無いのに何故そこまで嫌がるのですか…!
我々兵士質は貴女を失う訳にはいかないと何度も言ってるのに…!
「姫…!」
「嫌よ、離れたくない!そう言って貴方も私から居なくなるのでしょ!?」
「…!」
涙目になって声を上げる姫。
その言葉で今迄嫌がった理由を知った私は彼女の前で膝を付く。
それならば私は貴女に誓います。
「えっ…ちょ、どうしたの!?」
「隊長…!?」
突然膝を付く私に姫と兵士は驚いたのか声を上げる。
私は下を向いたまま言葉を続けた。
「姫、私は死にません。必ず貴女の元へと戻ります。だから、今は行って頂けませんか?」
「…本当?必ず帰って来てくれる?」
「はい、必ず戻って来ます。」
顔を上げて姫を真っ直ぐと見詰めれば姫は涙目で頷く。
そして私は兵士に改めて姫を連れて行く様に指示をすれば姫がそれを止めた。
「あ、ちょっと待って!…大丈夫、もう嫌がらないから。ねぇ、少し屈んで貰って良い?」
「?…こう、ですか?」
兵士から離れて姫は私の前へと歩み寄り私に屈むようにと言う。
私は言われた様に少し屈めばその瞬間、唇に柔らかい感触。
「…っ、!?ひ、姫…!?」
「必ず帰って来て。約束よ。…さ、行きましょ。」
姫はにっこりと笑いながら私を見詰めれば直ぐに後ろを向き待たせた兵士の元へと戻る。
て何事も無かったかの様にその場を立ち去ったがそれに対して私は一人動揺して居た。
「…姫、貴女って人は…。」
さよならのキス
(必ず帰って来て、)
...The End
あとがき
さよならじゃなくて約束のキスになった…(笑)
2011.09.20