Kiss 20Title
No.3 指を絡ませてキス

「棗、鍵閉めて。」

「あ、はい…!」

珍しく神威先生と二人きり。
ここの部屋には先生が授業で使う資料を一緒に直しに来ただけなんだけど…。
私は先生に言われた通りに扉の鍵を閉めれば先生の元へと駆け寄った。

「閉めました、せんせ…きゃ、…っ!」

すると私は先生に抱き締められて居て、先生は私の首元に顔を埋める。
突然の事に心臓がドキドキと脈打つ。

「せ、先生…?」

「悪い、少しだけ。…棗と二人きりなるのって久し振りでさ、だから二人になったらこうしようと思ってた。」

"俺が限界、ってのもあるけど"、と先生は笑って付け足して言う。
でも先生の言う事は確かで、私達は同じ場所に居るけど立場が邪魔をして普段から一緒には居ない。
この関係がバレちゃったら私達は一緒にすら居れなくなるから。

「神威先生…。」

「何時も一人にさせて悪い…。」

「大丈夫ですよ、ずっと離れ離れになる訳じゃないから…。」

「…棗。棗が卒業したら必ず、迎えに行くから。」

「先生…。」

私の首元から顔を上げて真顔で先生はそう言えば私の手を握る。
指もしっかりと絡めて。
そして誓う様にして私達はキスをした。

指を絡めてキス
(必ず迎えに行くよ)

...The End

あとがき


充電、ならぬ棗補充(笑)


2011.08.30

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