Kiss 20Title
No.8 不器用なキス
昔から何事にも不器用な幼馴染みの彼は本当に何をしても格好良くない。
ほら、今日だってそう。
今日はデートで遠出するって言うのに肝心の場所度忘れしちゃうし、寝坊もするし…本当罪悪。
結局は近場でデートする事になって偶々見付けた遊園地に入る事になって今観覧車に乗ってる訳何だけど…。
さっきから彼、黙ってばっかりなんだよね。
おいおい、そんなんじゃ彼女逃げちゃうぞー?
「ねー、何さっきから黙ってるの?そんなに寝坊したのが気になってるの?」
「それも気にしてる、けど…。」
「けど?」
ガラスの反射で見える彼を見ながら私は首を傾げる。
何よ、これ以外に何か理由でも有るの?
「けど、何よ?何か有るの?」
「…怖い、んだよ…。高いのが。高所恐怖症何だよ…。」
「え…高所恐怖症?だったら何で観覧車乗ろうって誘ったのよ…。」
そんな理由で黙ってる彼に私は溜息しか出なかった。
高いのが苦手な癖に私を観覧車に誘うなんて変よ。
でも彼の額がにわかに汗かいてる様に見えるのは私の気のせい?
「だって…観覧車でお前にキスしようと思ってたんだよ…。そしたら思った以上に高いんだよっ…。」
「ば、馬鹿ね…。」
「るっさい…!ほら、良いからこっち来いよ…。」
恥ずかしそうに僅かに顔を赤くさせながら彼は私に手招きをする。
私も手招きをする彼に素直に近付けば腕を引かれ彼の隣に座らされた。
「…。」
「…本当、今日はご免、な。」
真顔で私の肩を掴み目を閉じて顔を近付けて来る彼。
私もそれに合わせて目を閉じる。
でもその時、彼の唇は思いも寄らない所へと着地した。
「きゃっ…!」
「おわっ…!」
外では風が吹いたらしく私達の乗って居る観覧車が揺れ動く。
揺れそのものは小さかったけれどそれにバランスを崩した彼は、私の鼻の上へと唇を落とす。
本当、何してるんだか…。
「ムードぶち壊さないでよね…。」
「い…今のナシ、もう一回…!」
恥ずかしくそうにして彼は言えば、今度こそ彼の唇が私の唇へと降りてきたのだった。
不器用なキス
(でもそれが彼なりの愛情)
...The End
No.8 不器用なキス
昔から何事にも不器用な幼馴染みの彼は本当に何をしても格好良くない。
ほら、今日だってそう。
今日はデートで遠出するって言うのに肝心の場所度忘れしちゃうし、寝坊もするし…本当罪悪。
結局は近場でデートする事になって偶々見付けた遊園地に入る事になって今観覧車に乗ってる訳何だけど…。
さっきから彼、黙ってばっかりなんだよね。
おいおい、そんなんじゃ彼女逃げちゃうぞー?
「ねー、何さっきから黙ってるの?そんなに寝坊したのが気になってるの?」
「それも気にしてる、けど…。」
「けど?」
ガラスの反射で見える彼を見ながら私は首を傾げる。
何よ、これ以外に何か理由でも有るの?
「けど、何よ?何か有るの?」
「…怖い、んだよ…。高いのが。高所恐怖症何だよ…。」
「え…高所恐怖症?だったら何で観覧車乗ろうって誘ったのよ…。」
そんな理由で黙ってる彼に私は溜息しか出なかった。
高いのが苦手な癖に私を観覧車に誘うなんて変よ。
でも彼の額がにわかに汗かいてる様に見えるのは私の気のせい?
「だって…観覧車でお前にキスしようと思ってたんだよ…。そしたら思った以上に高いんだよっ…。」
「ば、馬鹿ね…。」
「るっさい…!ほら、良いからこっち来いよ…。」
恥ずかしそうに僅かに顔を赤くさせながら彼は私に手招きをする。
私も手招きをする彼に素直に近付けば腕を引かれ彼の隣に座らされた。
「…。」
「…本当、今日はご免、な。」
真顔で私の肩を掴み目を閉じて顔を近付けて来る彼。
私もそれに合わせて目を閉じる。
でもその時、彼の唇は思いも寄らない所へと着地した。
「きゃっ…!」
「おわっ…!」
外では風が吹いたらしく私達の乗って居る観覧車が揺れ動く。
揺れそのものは小さかったけれどそれにバランスを崩した彼は、私の鼻の上へと唇を落とす。
本当、何してるんだか…。
「ムードぶち壊さないでよね…。」
「い…今のナシ、もう一回…!」
恥ずかしくそうにして彼は言えば、今度こそ彼の唇が私の唇へと降りてきたのだった。
不器用なキス
...The End
あとがき
不器用を通り越して只の馬鹿。
2011.09.09