まえがき


本編ネタバレを少しだけ含みます。

ネタバレが苦手、駄目な方はここでリターンお願いします。


大丈夫、ウェルカムな方はこのままレッツスクロール!

「アレン・ウォーカーとは中国(ここ)で御別れです。」

「え…?」

アジア支部のウォンから聞かされた事実に言葉を失ったリナリーと同時に{{name_girl}}も又、言葉を失った。

「辛いと存じますが、お察し下さい。」



三日月と涙



ミランダのイノセンスが引き起こした事件からずっと彼を追う様にしてアレンと居た{{name_girl}}。
そのせいか{{name_girl}}の中でアレンの存在は大きくなり、先程のウォンの言葉を聞いてから部屋に籠もりっ切りなのだ。
それは双子の兄で有る{{name_boy}}も一緒に見て来た光景で{{name_girl}}がこうなるのも無理は無いと分かって居る。
だか流石にこの調子が長時間続いて居る状態に{{name_boy}}も痺れを切らしたのか溜息が一つ零れた。
ましてや次に何時アクマが攻めて来るか分からない現状。
仲間を失う事は辛い。
でも何時までも後ろは向いて居れないのだ。

「{{name_girl}}…。いつまで部屋に居るつもりだよ…。」

「仕方がないわ…、こう言う現状だもの。」

{{name_boy}}の溜息に出会った当時の事を知るミランダが言う。

それでも何時までも部屋から出て来ない{{name_girl}}を待って居る訳にもいかず先程から皆で{{name_girl}}を呼びに行っている。

「あ、{{name_girl}}はどうでしたか…?」

{{name_girl}}を呼びに向かったアニタに{{name_boy}}は気付けばその結果をいち早く聞く。
だがアニタの返答もやはり前回{{name_girl}}の所へ行ったミランダと一緒で首を横に振るだけだった。
それを見た{{name_boy}}は"そうか…"、と声を漏らすと、ゆっくり肩を落とす。

「…じゃあ俺ももう一度行くか…。」

何度も同じ結果にめげずに{{name_boy}}は再度{{name_girl}}の元へと行こうとした瞬間、今迄黙って居たラビが突然椅子から立ち上がる。
突然の行為に{{name_boy}}もラビを見上げて首を傾げれば不思議そうに見詰めた。

「ラビ…?」

「俺が行くさ。」

「…ラビに出来るのか?」

先程にリナリーを泣かした事が気に掛かったのか横目で見れば、ラビが{{name_boy}}の頬を摘む。
{{name_boy}}の頬を摘むラビの手の力は強い。
相当力を入れているのか{{name_boy}}も声を上げた。

「いひゃいいひゃい(痛い痛い)!」

「{{name_boy}}がそんな事言うからだろ。…大丈夫、今度は上手くやるさ。」

そうラビが言い終わると{{name_boy}}の頬から手を離す。
そして{{name_girl}}が居る部屋迄の階段を上って{{name_girl}}の元へと向かう。

* * *

「アレン…、どうして…!?…っ。」

顔を手で覆い、涙を頬に伝わせて今は居ないアレンの名前を呼ぶ。
すると{{name_girl}}の後ろの扉からノックがかかる。
恐る恐る顔から手を離して後ろの扉に{{name_girl}}は首だけ向ければ僅かに震えた声で短く言葉を放つ。

「…誰?」

「俺。」

「…ラビ。」

扉の向こうから返って来た聞き覚えの有る声に{{name_girl}}は立ち上がれば、頬に伝った涙を拭い閉じて居た扉を開けた。

「…入って。」

* * *

「…やっぱり信じられないんだ…、アレンの事。」

「…。」

「どうしても…。」

あれからラビに話を聞いて貰った{{name_girl}}は落ち着きを取り戻し始めたが、思い出したのが傷になったのか又涙目になる{{name_girl}}。
するとラビが{{name_girl}}を腕を引き己の胸元に寄せる。
突然の行為に{{name_girl}}も目をパチパチと瞬かせて驚く。

「ラ…ラビ…?」

「{{name_girl}}。泣くんだったら今、泣け。」

「え?」

「泣きたい時に泣けば良いさ、そん時は俺が聞いてやるさ。」

「―――っ…!」

ラビの言葉で今まで我慢していた{{name_girl}}の中で何かが弾けた。
涙も{{name_girl}}の中でどっと込み上げ、ボロボロと大粒の涙を零す。

「{{name_girl}}…。」

ラビの団服の十字架の元で{{name_girl}}は涙を流せばラビの手が{{name_girl}}の頬に手が触れればラビの唇が{{name_girl}}の唇に触れる。

「ん…、ラビ…。」

ちゅっ、とリップ音を発ててキスをすればラビはペロリと{{name_girl}}の頬に流れた涙を舐めた。

「ラビ…。」

「…少しは落ち着いた?」

「…うん。有り難う。」

そう{{name_girl}}が返事をするれば、ラビはニコッと笑う。
それに釣られて{{name_girl}}の表情にも笑みが浮かぶ。
―――今宵も美しく三日月が輝き、涙も輝いていた。

...The End

あとがき


この後あとがきを書き換えました(2010.10.07)

初公開の当初からラビ夢はリクで有ったので作成した作品。

お陰様で好評良かったです。


只修正したらBLかNLか分からない夢になってしまいました…|||OTL

でもヒーローとは友情での戯れだと信じてる…!(笑)


拍手有り難う御座いました。


2006.01.23


再UP:2006.06.08


第1修正・加筆:2008.02.06

第2修正・加筆:2010.10.07

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