雲一つない快晴。
今朝の天気予報も降水確率は0だと言って居たのにも関わらず、突然街に雨が降りだす。
それも雨の勢いは直ぐに強くなり、あっと言う間に地面は水を含む。
そして街中では突然の雨に走り出す人々が続出する。
勿論、{{name_girl}}も今回の雨のその内の一人。



雨の日の甘いキス



「只今ー…。もうびしょびしょ…。」

街中を走り抜け、極力濡れない様に屋根の有る所を通り抜けたもののそれでも家に着くと服はぐっしょりと濡れて居た。
そして濡れた{{name_girl}}を出迎えたのは兄の{{name_boy}}では無く、ヒューである。

「お帰り、{{name_girl}}。…って、やっぱり{{name_girl}}も濡れてたかー。」

「あれ、ヒュー居たんだ。いらっしゃい。」

玄関に立ち、丁度自宅に戻った立場の{{name_girl}}が先に居たヒューを出迎えるも逆の立場に{{name_girl}}は可笑しくなり小さく笑う。
だが{{name_girl}}が出迎えられた途中に言ったヒューの言葉に気にかかったのかヒューに尋ね返す。

「ん?…って"やっぱり{{name_girl}}も"って事は、{{name_boy}}も濡れたの…?」

「そうだよ。今丁度お風呂に入ってる。{{name_girl}}より濡れてたよ。」

"凄かったよ"、と当時の事を思い出しながらヒューは言えばリビングのテーブルに置いて有るタオルを手に取る。
どうやらヒューはこの事を予測して居たらしい。

「だから後で{{name_girl}}も入りなよ。」

「分かった。後で入らせてもらうね。」

「ほら、何時までもそこ(玄関)に居ないでこっちにおいで。」

そう言ってヒューは笑えば、{{name_girl}}に手を招く。
それに{{name_girl}}は首を傾げるが、大人しくヒューの元へと歩み寄った。

「何?ヒュー。」

「タオル。その姿じゃあ風邪引くよ?」

「あ、有り難う…。」

そう礼を言い{{name_girl}}はタオルをヒューから受け取ろうとするが、タオルはそのまま{{name_girl}}の頭に被さる。

「ヒュー…?」

「良いから。ほら、座って。その髪の毛も濡れっぱなしだろ。拭いてあげるから。」

「ごめんね、有り難う。」

座る様に指示された{{name_girl}}は大人しく座れば、ヒューは{{name_girl}}の頭に被せたタオルを取り濡れた髪の毛の滴を取っていく。
わしゃわしゃと軽く乱らに滴を拭き取っていくと、{{name_girl}}の長い髪が乾き始めた。

「んんっ…。」

「あ、痛かった?」

「ん、大丈夫。」

そう返事をし終えた{{name_girl}}は、ふぁーと大きな欠伸(あくび)を出す。
そして欠伸をし終ると、{{name_girl}}はヒューの胸元に凭れかかる。

「{{name_girl}}…?」

「拭いて貰うのが気持ち良くって眠たくなってきちやった…。」

睡魔が襲って来たのか{{name_girl}}はうとうととすれば目を閉じ始め、このままでは本当に眠ってしまいそうだ。

「{{name_girl}}さん?」

「んー…?」

「俺の所で寝るんだったら、キスしてもらいますよー?」

「えー…?」

「でも{{name_girl}}は退く気無いでしょー?」

「勿論ー。」

「じゃあ、頂きマス。」

そうヒューが言えば先程の言葉は"本当"立ったのか覗き込む様にして{{name_girl}}の唇に己の唇を被せるヒュー。
しかし一度被せた唇を離すと、又ヒューは唇を重ねた。

「んっ…。」

「{{name_girl}}>…。」

* * *

「ヒュー出た…、…って…あのな…。」

ガラリと風呂のドアを開けて風呂から出た{{name_boy}}は姿を見せる。
そしてそこに有った姿に{{name_boy}}は一人苦笑を零す。
だってそこには{{name_girl}}とヒューが二人仲良く寝ていたんだからね。

...The End

あとがき


この後あとがきを書き換えました(2010.10.13)

スムーズに修正は進んだものの後半は殆ど修正前の文章です…。

ほのぼのかな、と思いきやばっちりいちゃつきました(笑)


拍手有り難う御座いました。


2006.02.02


再UP:2006.06.08


第1修正・加筆:2008.02.06

第2修正・加筆:2010.10.12

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