「ねーねー、天使サマー。」

暇を弄(もてあそ)ぶ赤毛の青年、ゼロスが天使サマと呼んだクラトスに話し掛けた。



名前



「何だ、神子。」

いつも通りに素っ気ない口調で返事を返す。
現在クラトスは読書中。
分厚くゴツい本を手にして、椅子に座り、背凭れに凭れながら本を読み続ける。
日頃からこつこつと読み続けてたせいか、分厚くゴツい本は、終わりの方のページを開けて居た。

「俺様暇な訳、天使サマ構ってー。」

「神子よ、子供見たいな事を言うではない。それに…私の名前をまともに呼ばない奴には構わない。」

つーん、とした態度を取り、目線は本にやったまま、言葉を放つ。
しかし、ゼロスはそれにめげずに反論を上げた。

「それは天使サマも一緒でしょーよ。それとも何ー?俺様を構うのが本気で嫌な訳?」

ぱっ、とクラトスが読んで居た本を奪い取って、適当にベットの上に投げ捨てて、そのまま顔を近付ける。
顔を近付けられてクラトスは恥ずかしかったのか、顔を少し俯かせて、赤面する。

「っ…。別に私は嫌ではないが…その…だな…。」

もにょもにょと、赤面しながら言葉を探して繋げてゼロスに伝えるクラトス。
それを見たゼロスはにまにまと笑いながら、"それで?"と話を繋げて、会話をする。

「っ…だから…神子が私の事を"天使サマ"等と言うからだな…。」

「それは天使サマだって一緒でしょーよ。俺の事"神子"って呼んでるでしょ。」

「それは癖でっ…。」

「癖で済ませて良いんだ?」

ズィ、と近付いて、腰を掴んでクラトスを抱き寄せた。

「っ…だったら私はどうしろとっ…。」

「名前、呼べよ。俺も天使サマの名前で呼ぶからさ。」

語尾にハートマークを付けた様な言い方をして、ニコリと微笑む。
クラトスは"ぅ…"と一言漏らすと、名前をそっとゼロスの耳元で言った。
耳元で言われたゼロスは目を見開くと、又ニコリとクラトスに微笑んだ。

「有り難(ありがと)、天使…じゃなくて、クラトス。」

...The End

あとがき


名前って、何故か呼び合うのって照れ臭いですよね。

ってかクラトスはツンデレだと思う。

や、思い出したら切りが無いですが(笑)


やっぱりゼロクラは良い…!

いつまでも大好きさ…!

次は裏を目指せると良い…(ぇ)


2007.06.02

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