1.眠くなってもラ・ラ・ラ
コツコツとコンクリートの地面を蹴る足音が聞こえる。
そしてその足音は、俺の家の前で止まった。
「あっれ~…おっかし~なぁ~…。」
酔っているのか、陽気な声色で言う。
家の鍵を取り出し、その鍵を俺の家の鍵穴に鍵を差し込んだようだ。
ガチャガチャとドアノブが回す音が聞こえて来る。
だが鍵が一致してないせいで、玄関のドアは開かない。
…まぁ、開いてもらっても困るけど。
「…ちょっと待って下さい、今開けますから。」
俺は部屋からそう声を掛けてソファーから立ち上がる。
だが声は伝わっていないのか、ガチャガチャとドアノブは回り続けた。
俺は肩を竦めれば、ガチャガチャと音を発てるドアの鍵を外す。
「おー…、やっと開いた…。ただいまぁ~…俺ん家(ち)…。」
ドアを開けばそこには頬を赤く染めた隣人が立っていて、相変わらず部屋を間違えたらしい。
隣人は俺の姿を見るなり抱き付いて来た。
男からは相変わらず酒臭い。
本当にこの人は相手が俺じゃなかったらどうするんだろう。
初めて酔って来た時は吃驚したけど、今ではもう慣れっこでもう驚かない。
過去に何度も"部屋を間違ってる"、と言ったのにこの人は聞いてくれないから…。
だから今ではこの人が酒に酔った日は絶対に俺の家に来て一夜を過ごすのだ。
「あぁもう…こんなに飲んで…。身体ぶっ壊しても知りませんからね!」
「ん~…。」
ぎゅうぎゅうと俺を抱き締めるこの人を横目に俺は開けた鍵を閉じる。
本当にこの人は何度俺が注意したら聞いてくれるんだろう。
いい加減一度位言う事を聞いて欲しい。
「よいしょ…ほら、大丈夫ですか?」
「ん~…ベット気持ちいぃ~…。」
隣人の脇に腕を通し、肩を持つ。
流石に抱っこして担げる程力はないから、ずるずると引きずるようにしてベッドへと運ぶ。
そしてベッド迄行くと、隣人は嬉しそうにベッドに寝転がった。
流石ダブルベッドだけあってか、スペースも広い。
男二人寝転ぶには余裕のスペースだ。
本当は引っ越した当初はシングルベッドだったのに、ダブルベッドへと買い替えた。
何度もこの人が俺のベッドを占領するから。
いや、追い出しても良いんだけどそれはそれで可哀想で…。
うん、家の鍵もないわけじゃないし…良いんだけど…。
何故か毎度放っておけなくて、ついこの人を家へを上げてしまう。
「眠い~…でも眠くなってもラ・ラ・ラ…。」
「…。」
酔ってるせいかちぐはぐなリズムで隣人がそう口ずさむ。
歌詞の意味だって分からない。
眠いなら早く寝れば良いのに。
だがその途端訳の分からない歌がぴたりと止んだ。
歌を歌った主の方を見ればすやすやと寝息を発てて眠っている。
酒さえ入らなければこの人も真面目な人なのに酒には本当に弱い。
「…何で何時もこんなに酔うまで飲むんですか。」
返答の無い問いを掛ければ、俺もベットの中へと潜り込む。
きっと明日の朝も何時もと同じ様に俺に謝るこの人を見る事になるんだろうな…。
...The End
コツコツとコンクリートの地面を蹴る足音が聞こえる。
そしてその足音は、俺の家の前で止まった。
「あっれ~…おっかし~なぁ~…。」
酔っているのか、陽気な声色で言う。
家の鍵を取り出し、その鍵を俺の家の鍵穴に鍵を差し込んだようだ。
ガチャガチャとドアノブが回す音が聞こえて来る。
だが鍵が一致してないせいで、玄関のドアは開かない。
…まぁ、開いてもらっても困るけど。
「…ちょっと待って下さい、今開けますから。」
俺は部屋からそう声を掛けてソファーから立ち上がる。
だが声は伝わっていないのか、ガチャガチャとドアノブは回り続けた。
俺は肩を竦めれば、ガチャガチャと音を発てるドアの鍵を外す。
「おー…、やっと開いた…。ただいまぁ~…俺ん家(ち)…。」
ドアを開けばそこには頬を赤く染めた隣人が立っていて、相変わらず部屋を間違えたらしい。
隣人は俺の姿を見るなり抱き付いて来た。
男からは相変わらず酒臭い。
本当にこの人は相手が俺じゃなかったらどうするんだろう。
初めて酔って来た時は吃驚したけど、今ではもう慣れっこでもう驚かない。
過去に何度も"部屋を間違ってる"、と言ったのにこの人は聞いてくれないから…。
だから今ではこの人が酒に酔った日は絶対に俺の家に来て一夜を過ごすのだ。
「あぁもう…こんなに飲んで…。身体ぶっ壊しても知りませんからね!」
「ん~…。」
ぎゅうぎゅうと俺を抱き締めるこの人を横目に俺は開けた鍵を閉じる。
本当にこの人は何度俺が注意したら聞いてくれるんだろう。
いい加減一度位言う事を聞いて欲しい。
「よいしょ…ほら、大丈夫ですか?」
「ん~…ベット気持ちいぃ~…。」
隣人の脇に腕を通し、肩を持つ。
流石に抱っこして担げる程力はないから、ずるずると引きずるようにしてベッドへと運ぶ。
そしてベッド迄行くと、隣人は嬉しそうにベッドに寝転がった。
流石ダブルベッドだけあってか、スペースも広い。
男二人寝転ぶには余裕のスペースだ。
本当は引っ越した当初はシングルベッドだったのに、ダブルベッドへと買い替えた。
何度もこの人が俺のベッドを占領するから。
いや、追い出しても良いんだけどそれはそれで可哀想で…。
うん、家の鍵もないわけじゃないし…良いんだけど…。
何故か毎度放っておけなくて、ついこの人を家へを上げてしまう。
「眠い~…でも眠くなってもラ・ラ・ラ…。」
「…。」
酔ってるせいかちぐはぐなリズムで隣人がそう口ずさむ。
歌詞の意味だって分からない。
眠いなら早く寝れば良いのに。
だがその途端訳の分からない歌がぴたりと止んだ。
歌を歌った主の方を見ればすやすやと寝息を発てて眠っている。
酒さえ入らなければこの人も真面目な人なのに酒には本当に弱い。
「…何で何時もこんなに酔うまで飲むんですか。」
返答の無い問いを掛ければ、俺もベットの中へと潜り込む。
きっと明日の朝も何時もと同じ様に俺に謝るこの人を見る事になるんだろうな…。
...The End
あとがき
この後あとがきを書き換えました(2022.10.10)
酔っ払い隣人と俺の話。
隣人は社会人で俺は大学生。
隣人は良く飲むので結構俺の家に入り浸り。
恐らく、隣人→俺で隣人の片思い。
2011.02.15
修正・加筆:2020.10.10
※バトン内容はこちら※
- 眠くなってもラ・ラ・ラ