まえがき


この小説は下記の設定を踏まえて観覧下さい。


+ヒロインの年齢はデフォルトでは17歳ですが、今回はシゲルと同じ10歳。

+ヒロインはシゲルと幼馴染み。

+ヒロインはマサラタウン出身。

+ヒロインは各地の街を旅して回っている途中。


大丈夫な方はそのままスクロール。

駄目、苦手な方は観覧をお控え下さい。

ある日の夜。
ポケモンも人間もすっかりと寝静まった頃、一人の少女が目を覚ました。



moonlight



うっすらと瞳を開けてごしごしと目を擦る。
まだぼんやりとした意識の中、枕元に置いて有った目覚まし時計を手探りで探す。
二、三度手を左右に動かし目覚まし時計を探せば手には目覚まし時計の感触。
だが目覚まし時計の感触が伝わったのは手の内では無く手の側面で、その後直ぐに"カシャン"、と言う音が耳に届く。
どうやら目覚まし時計をベットから落としてしまったらしい。
その落下音に{{name_girl}}はドキリと心臓を跳ねさせ、身体を慌てて起こす。
それと同時に曖昧だった意識は、はっきりと浮かんだ。

「…っ…!?」

胸元に手を当て、騒ぎ立てる心臓を落ち着かせる様に目を閉じ意識を集中させる。
それから数分、騒ぎ立った心臓は落ち着きを取り戻した。
前髪を掻き上げて額に手を当てれば溜息を一つ吐く。
そして落としてしまった時計を拾い上げれば時間を確認する。
時間は丁度二時を回った頃で今なら寝直す事も可能な時間だ。
目覚まし時計を元の位置へと戻しベットの中へと戻り、瞳を閉じた。
…だが一度浮かんでしまった意識は簡単に沈まず、{{name_girl}}は再度溜息を吐く。

「…(寝れなくなっちゃった…)」

そう内心思いながら身体を起こし、窓の外に視線をやる。
窓の外にはポケモンセンターの敷地内にある湖があった。
この町にあるポケモンセンターの湖はとても澄んでいて綺麗だと、受付の際にジョーイに言われた事を思い出す。

「…(そう言えばジョーイさんも奨めて来たっけ…。折角だし行ってみようかな?)」

教えてもらった時はあまり興味がなかったが、暫くは眠れそうにないと判断した{{name_girl}}は部屋を出る。
そして湖に向かえば、ジョーイが言った通りの姿で{{name_girl}}を出迎えた。
水面を覗けば水は本当に澄んでいて、暗がりの今でも湖の底がぼんやりと見える程だ。
想像以上の事に{{name_girl}}が思わず声を上げようとした瞬間、{{name_girl}}の耳に足音が届く。
草が踏まれる独特の音と共に足音は段々と大きくなり、足音の方へと視線を移す。
…確実にこちらに近付いて来ている。
不安に駆られ、胸元に手を当てて見えない相手を警戒し睨む。
すると聞き覚えのある声が{{name_girl}}の警戒心を解いた。

「…誰だ。」

まさか、と内心その存在を疑う。
マサラタウンを旅立ってから、暫く聞いていなかった声。
その声の主はこんな所に居る訳がない、そう思う自分に対し心臓はドキドキとスピードを早めて脈打つ。
相手の正体を確かめたくて、その場から一歩も浮かず相手の様子を伺う。
一歩、また一歩と相手が{{name_girl}}へと近付く。

「そこに居るのは{{name_girl}}…、なのか?」

お互い上手く目が利かない暗闇で{{name_girl}}は目を細めながら相手を見詰める。
そしてぼんやりと見える様になった瞳に映るのは幼馴染みのシゲル姿が。

「シゲ、ル…?」

月の光が二人を照らし、お互いがはっきりと見える様になると口を揃えて名前を呼んだ。

「シゲル!」

「{{name_girl}}!」

* * *

「久し振りだな、元気にしてたか?」

「勿論元気だよ、シゲルは?」

湖の近くに腰を下ろした{{name_girl}}とシゲルは他愛無い会話を交わす。
だがシゲルの横からブラッキーが姿を現わせば話題が切り替わる。

「そのブラッキー、もしかしてオーキド博士から貰ったイーブイ?」

「あぁ、つい最近進化したんだ。{{name_girl}}の方はどうだ?」

「私も順調だよ。皆連れて来たら良かったね。」

"皆ポケモンセンターに預けてるから"、と苦笑して{{name_girl}}は付け足して言えば日中の自分の行動に惜しむ。

「…でも僕は{{name_girl}}に会えた方が嬉しいよ。」

「…!?」

少し間が空いた後、マサラタウンにいた頃には聞いた事もないシゲルの台詞に{{name_girl}}は驚く。
何時の間に自分の幼馴染はこんな事を口にするようになったのか。
まさかのシゲルから飛び出した言葉に{{name_girl}}の頬が赤くなる。

「ちょっ…、急に何よ…っ。」

「僕は本当の事を言ってるんだけどな。」

そうシゲルが言うと{{name_girl}}に迫り、指と指を絡ませて手を握った。
最早シゲルのするこれは幼馴染の域ではない。
まるでシゲルが自分に恋焦がれる様だ。

「…シゲ、ル…?」

まさか、と言う思いと混乱から不安気に名前を呼べばシゲルと目が合う。
目を細めてニコリと笑えば、シゲルの顔が近付きお互いの唇が重なった。

「僕の気持ち、気付いてくれた?」

...The End

あとがき


文加筆修正後、あとがきを書き替えました(2017.08.28)

サイト内設定統一の為、これから作品を書き替えていこうと思います。


これが私の初めての夢小説作品です。

もう十年以上も前の作品何ですね…。

もうかなりの回数を加筆修正したので、本当に公開当初の原型は残ってませんね(笑)


こっそりとタイトルも英語に変えました(笑)

ただ本文とこの作品のタイトルの繋がりが見えず、何をどう思ってこのタイトルを付けたのか過去の分に問いたい(笑)


作成:2004.12.24


2005.01.24


第1加筆修正:2005.04.26

第2加筆修正:2008.02.06

第3加筆修正:2008.09.06

第4加筆修正:2009.03.26

第5加筆修正:2017.08.28

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