「ちょっと、良い加減にこの牛乳飲みなさいよ!」

「嫌だ!」

テーブルを挟み{{name_girl}}とエドは睨めっこ。
エドの手前にはグラスに入った牛乳と空っぽのお皿が一つずつ。
かれこれこの状態になって早二時間。
その二時間経った今も進展は無い。



Milk



事の始まりは二時間前。
本日の朝食に牛乳が出た事が始まり。
鋼の錬金術師事"エドワード・エルリック"は牛乳が大嫌い。
牛乳は食事に出る度に残して居て、今回も朝食のトーストと一緒に出た牛乳も本人は残すつもりだろう。

「ねぇ、飲んでよ。」

「無理、{{name_girl}}が飲めば良いじゃん。」

「…何で私が飲まなきゃ駄目なのよ、この牛乳はエドの分。」

机に手を付き身を乗り出せば、返って来る返答に{{name_girl}}は呆れる。
その返答を言った本人、エドは"ツーン"とそっぽを向く。
まるで駄々をこねる子供だ。

「そんな風に好き嫌いするから何時までも"チビ"、何だよ。」

"チビ"、をわざと強調させて言えばエドは気に障ったのか{{name_girl}}の方を向き睨む。

「誰がチビだって?」

気に障ったエドに睨まれ、{{name_girl}}はビクともせず言葉の続きを言う。

「え?エドの事だよ?」

「俺はチビじゃねぇ!」

続きの言葉にエドは声を上げる。

「あーもーっ!」

声を上げた後、やけになったのか後頭部をバリバリと掻き言えばグラスに手を掛けて再度牛乳と睨めっこするエド。
自分の予想外の行動に{{name_girl}}はにんまりと笑う。

「やっと飲む気になった?」

「う、うるせぇ。」

言葉を詰まらせて否定すれば暫く牛乳と睨めっこを続ける。
だが暫くしてエドが{{name_girl}}を呼んだ。

「{{name_girl}}。」

「ん、何?言っとくけど、代わりには飲まないからね?」

「分かってるって。良いから早く。」

手招きをして{{name_girl}}を呼べば、{{name_girl}}も{{name_girl}}で素直にエドの元へと向かう。
エドの元へと{{name_girl}}が向かえばエドは手を掛けたグラスを口元に持っていく。
更なる予想外の事に{{name_girl}}は目を輝かせてエドを見れば突然エドに手を引かれる。

「あ…れ…?」

引かれた後はそのままエドから唇を重ねられ、口移しで牛乳を飲まされた。
まさかの行動に{{name_girl}}の表情が変わり、口の端から牛乳が零れ伝う。
そして{{name_girl}}に全て口移しした所で漸く唇は離される。

「やっぱ牛から分泌された白色乳何か飲めねぇな!あー…でも少し飲んだな…不味…。」

満面の笑みで言えば口移しする際に少し飲んだのか舌を出して感想を口するが、それに対して{{name_girl}}は黙り込む。
だが直ぐに意識は我に返って来たのかそのまま飲まされた後の第一声を放つ。

「何してくれるのよ!私飲んじゃったじゃない…!」

「良いじゃねぇか。」

「良くない!もう…最悪。」

前半の勢いも失せ、後半からしおしおとなる{{name_girl}}。
そんな{{name_girl}}にエドは溜息を吐けば機械鎧の手で{{name_girl}}の腕を引く。
力は先程の様に力強く無く、優しい力。
そしてあやす様に頭を軽く撫でれば頬に手を添えて自分の唇を{{name_girl}}の唇に重ね合わせる。

「ん…っ。」

重ねられた唇は少し間を置かれて離された。

「エド…?」

「俺が悪かった。今のは口直し。」

ニコ、と優しい笑みに表情を変えて{{name_girl}}にそう言えば目に涙を溜めてそのままエドに抱き付く。
流石突然の事かエドの頬は淡いピンクに染まるが直ぐに元の表情に戻る。

「{{name_girl}}。」

「エド、好き。大好き!」

{{name_girl}}は目に涙を溜めつつも満面の笑みでそう言う。
だがその後日、エドの前に牛乳が出るもやはり飲まずに残したそうな…。

...The End

あとがき


この後あとがき書き換えました(2009.09.08)


修正しても当時の私が書きたかった内容が良く分かりません(ぇ)

当時のタイトルが"弱点"だったんで嫌いな物ネタと言う安易な物で書いたんだろうな…(笑)


2005.05.06


第1修正・加筆:2008.02.06

第2修正・加筆:2008.09.06

第3修正・加筆:2009.07.08

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