サンジ夢ですが、ヒロインはゾロとくっ付いて居ます。
それを前提でこのお話を読んで頂けると嬉しいです。
そんなの駄目、無理!な方にはお勧め出来ませんので、プラウザバック推進です。
天候は嵐。
その航海の最中、それは起きた。
mirror of heart
「皆!早くこの嵐から出るわよ!」
航海士で有るナミが声を張り上げてその後に個々に指示をしていく。
その腕前は確かなもので船員(クルー)達は着実にその指示をこなす。
この後起こる事には誰一人予想もせずに…。
* * *
普段の嵐ならばもうとっくに抜け出てしまう今、未だにこの嵐の中から出られないG.M号。
それはナミをも悩ませる位でナミも対応に追われて居た。
「…(参ったわね…この嵐…)」
様子を見ながらナミは考えを走らせれば何かを感じ取ったのか声を上げる。
「…!皆、突風が来るわ!それに乗ってここ(嵐)から出るわよ!」
それぞれ個々で返事すればナミの予測通りに突風が吹く。
これで皆出れると思った矢先、ふわりと{{name_girl}}の体が浮き悲鳴が上がった。
「やった…って、きゃっ…!(嘘…っ!?)」
「{{name_girl}}!」
「ゾロ!」
{{name_girl}}の腕を掴もうとゾロが名前を呼びながら手を伸ばす。
同じ様に{{name_girl}}も手を伸ばすが上手く掴めず手は擦れ違うように擦り抜け、{{name_girl}}の身体は大海原の海へと葬(ほうむ)られる。
"ドボン"、と言う音と共に身体は海の中に沈んだ。
「{{name_girl}}…!」
「{{name_girl}}ちゃん!」
「{{name_girl}}!」
ゾロ、サンジ、ルフィと海の中に沈んだ{{name_girl}}の名前を呼ぶ。
だがその後直ぐ様にサンジがその海へと飛込む。
まさかのサンジの行動にゾロは小さく唇を噛み締めた。
「サンジ!」
「っ…!」
* * *
{{name_girl}}にあれからどれ位の時間が経ったかは分からない。
{{name_girl}}が海に落ちて意識が沈んでしまった頃。
"もう駄目だ"、と思って居り再び意識が浮かび上がった時は{{name_girl}}自身も驚いた。
「…(海の中に落ちて…誰かに抱き締められた気がする…)っ…、ゾロ!」
瞳を開(ひら)いて勢い良く恋人の名前を呼ぶ。
だがそこに居たのは{{name_girl}}を支えてくれて居たサンジの姿が在り、小さく彼は苦笑する。
「はは、俺がマリモヘッドじゃなくて悪かったな。{{name_girl}}ちゃん。」
「…!?ご、ごめんなさいっ!わ、私ったら…!」
{{name_girl}}が目を開けると、サンジが{{name_girl}}の顔を覗き込んでいた。
辺りを見渡すと、腹部にはいつもサンジが来ている上着が掛けており、目の前には薪がパチパチと音を発てている。
「くしゅんっ…。」
「寒い?もしかして風邪、引いた?だったらヤバいな…。これ以上この薄暗い外にいると…。」
突然{{name_girl}}が嚔(くしゃみ)を一つ。
あの嵐の中雨に打たれ、更に大海原の海に沈めば風邪を引くのも無理は無かった。
長時間焚き火に当たって居ても服も中々乾かない。
外も薄暗く、闇に包まれようとしていて太陽も光を失う所だ。
「…。」
「サンジ君…?」
急に黙り込むサンジに対し{{name_girl}}はサンジに話し掛ける。
「ん?何?」
「どうしたの?急に黙って…。」
「あ、いや…。何にも無いさ。」
「そ、そう…?」
* * *
あれから又時間が経ち、とうとう太陽が闇に沈んだ頃。
{{name_girl}}の嚔が又出始め、頬もうっすらと赤みが差す。
「はっ…、くしゅんっ…!」
「やっぱり悪化したか…?」
「んっ…(冷たい…)」
ヒタ、とサンジの手が{{name_girl}}の額に触れ、空いた手が自分の額にに手をやり{{name_girl}}との体温を比べる。
濡れて冷えたサンジの手に{{name_girl}}は心地良く感じた。
「…やっぱり熱、あるな。」
「…そっか。」
風邪を引いた本人は自覚が無いのか、苦笑しながら言う。
サンジは{{name_girl}}の額から手を離せば、己の服に手を掛ける。
突然の行為に{{name_girl}}は顔を赤くすれば、視線を下に落とす。
「えっ…と…。」
「ほら、{{name_girl}}ちゃんも服脱いで。本当は俺よりクソマリモヘッドの方がいいと思うけど…。」
「っ…!?」
「ほら…。」
言葉の意味を{{name_girl}}は理解すれば肩を震わせ、目を瞑(つむ)れば服を脱ぐ。
そして後ろから抱き締められる。
初めて体験する行為に、心拍数が上がるのを感じた。
ドキドキと小刻に脈を打っていく。
「ゴメン…。」
「えっ…?」
「いや…。」
「そう。」
何でもっと早く言えないんだろうか…。
どうしてもっと早く…。
彼はきっと、彼女の恋人より愛しているのに…。
叶わない…。
分かっていても、愛しい。
こんなに愛しいなんて…。
...The End
あとがき
この後あとがき書き換えました(2010.03.02)
今でもこのお話の設定は凄く気に入ってます。
只当時書きたかったラストの抱き締めるシーンは今ではカットしたくて仕方がないです(ぁ)
この修正を機に消そうかと思ったのですが、でもあのシーンが無いとこの話が出来た動機が無くなるので止めました。
2005.06.07
第1修正・加筆:2008.02.06
第2修正・加筆:2008.09.06
第3修正・加筆:2010.03.02