まえがき


この小説は下記の設定を踏まえて観覧下さい。


+トリップ前提、ヒロインは世界観にかなり馴染んだ後。

+部屋の位置等は公式設定無視、注意。

+ロイがキャラ崩壊、変態。


大丈夫な方はそのままスクロール。

駄目、苦手な方は観覧をお控え下さい。

仮眠室。
それは普段十分な睡眠が取れない人が利用する部屋。
そして仮眠室の横の部屋には彼女の苦手な上司が居る部屋が有る。



仮眠室



彼女の名前は{{muouji}} {{name_girl}}。
少し前迄はここではない平和な世界で"女子高生"だった彼女。
縁が有り、この国家錬金術師の軍部にお世話になっており今ではすっかりこの世界に馴染んでしまった。
異世界の人間故に彼らの仕事に関与する事はないが、何もしないのも{{name_girl}}自身が嫌なので雑用位はさせて貰っている。
今日は仮眠室の掃除だ。
掃除道具片手に仮眠室の前に立つ。
ちらりと視界に入った横の部屋に思わず溜息を吐く。
{{name_girl}}には苦手などうしても苦手な人がいる。
その人の名前はロイ・マスタング。
"大佐"の地位に立つ男。
戦闘面ではとても心強く頼り甲斐があるが、実は女垂らしだ。
顔立ちはとても綺麗なのに、あの一面さえなければとても良い人なのにとても残念だと{{name_girl}}は何時も思っている。
その性格のせいで初対面の時にロイに迫られて以来彼の事がすっかり苦手の部類に入ってしまった。
そして気付けば彼とは無意識に距離を置く様になってしまったのだ。

「…鉢合わせになる前にさっさと済ませちゃおっと。」

ドアノブを握り、仮眠室へと足を踏み入れて水の入ったバケツを置く。
置いた反動でバケツの中の水が揺れ、少し零れた。

* * *

「…良し、綺麗になった。」

掃除を始めて暫く経った頃、立ち上がり仮眠室を見渡す。
白かった雑巾もすっかり黒くなり、バケツの水も何度替えたか分からない。
綺麗になった部屋を見て満足したのか思わず笑みが零れた。

「ふぅ…気合入れすぎちゃったかな…。ちょっと休憩…。」

手の甲で額の汗を拭いながらベットに腰掛ける。
ベットに腰掛けたら最後、上半身は自然と傾きベットへと。
ぼすん、とベットが{{name_girl}}の身体を受け止め意識は沈んでいった。

* * *

あれから一時間が経過した頃、{{name_girl}}は未だ気持ちよさそうに寝息を発てて眠っている。
だがその眠りもある人により途切れ、{{name_girl}}は目覚める事になってしまう。

「ん?何だ、寝ているのか。」

ガチャ、と仮眠室の扉が開く。
扉を開けた主は彼は部屋の中へと入るが、眠る{{name_girl}}を見付けるとベットの空いたスペースに腰を下ろす。
そして耳元で囁かれ、眠る{{name_girl}}を起こした。

「早く起きたまえ。」

「ん…っ、後少し…。」

朝起きるのが苦手な子供の様な事を言えば、{{name_girl}}は体を捩る。
{{name_girl}}の頭上では彼の溜め息が微かに耳に届く。

「…{{name_girl}}、起きなさい。私が誰だか分かるだろう?そしてこれからの事も…だな。」

「んっ…。」

再び身体を捩って体勢を変えれば、その直後に身体の向きを故意的に変えられてしまう。
そして{{name_girl}}が目を覚ました頃には顎を持ち上げられ、彼と目線が合った。
彼と目線が合った時、その人は{{name_girl}}の苦手なロイで自分の中から血の気が引くのが分かる。
本来一般的な女子ならば頬を赤くして動揺するのだろうが、{{name_girl}}の場合はそんな事はなく、寧ろ逆の反応だ。

「…!?やっ…むぐ!?んー!」

大声を上げようとした途端、慌ててロイに口を手で塞がれる。
口を塞がれても声を出し続けるが、その後に続いたロイの言葉に{{name_girl}}も大人しくなった。

「静かにするんだ。私は何もして居ない。」

「…本当ですか?」

「あぁ。」

「良かったー…。じゃあややこしい事言わないで下さいよ!」

ホッ、と安堵の溜息を{{name_girl}}は吐き胸を撫で下ろす。
そしてその後にガー!っとロイに食い掛る。

「君が起きないからだろう。…そんなに私が嫌いかね、{{name_girl}}。」

「人の性格をどうこう言うのは好きじゃないのですが、大佐の性格は無理です。」

ハッキリとそう言えば無意識にロイと距離を置く{{name_girl}}。
その{{name_girl}}の無意識の行動に気付いたのか開いた距離が再びロイによって縮められた。
{{name_girl}}が気付いた頃には壁に背中が当たる。
見上げれば、そこにはロイの顔。

「{{name_girl}}は、私には何も見せてくれないのか?」

「…?何がですか?」

「私は私が知らない{{name_girl}}を見せて欲しい。で、早速だが今夜どうかな?」

「で、どうだね、今夜。」

「お断りします…っ!」

壁に手を付き、ニヤニヤと悪戯に笑みを浮かべながらロイが言う。
それに対して{{name_girl}}は抵抗する様にロイの胸元を押す。
だが流石は男の人、そう簡単に女の力ではびくともしない。

「っ…(あんまり使いたくなかったけど、こうなったら…っ)」

"最後の手段"、と{{name_girl}}はすう、と息を吸い出来るだ軍全体に響く様に大きな声で叫ぶ。
突然の{{name_girl}}の行為にロイは驚いた表情になるが、その後直ぐに足音が一つ{{name_girl}}の耳に届く。
これが{{name_girl}}の、最後の手段だ。

「どうしましたか、{{name_girl}}!?」

{{name_girl}}の叫び声を聞いたリザがバタン、と勢い良く扉を開けて仮眠室に駆け付ける。
だが{{name_girl}}と大佐の光景を見たリザは溜息と共にふるふると震え、銃を構えた。
そして、銃口はロイへ。

「大佐…今迄何度申し上げたら気が済むんですか…。もう貴方にはあの世で反省して頂きます。死んで下さい、大佐。」

「ま、待て!これには訳が…!!」

「問 答 無 用。」

「…(馬鹿な人…)」

そして翌日。
軍の仮眠室には血痕が発見されており、同時にロイの姿を見た者はもう居なかったそうな…。

...The End

あとがき


文加筆修正後、あとがきを書き替えました(2017.08.29)

サイト内設定統一の為、これから作品を書き替えていこうと思います。


前半は設定統一でトリップ前提にしたから修正に結構苦労しました…。

前半を乗り越えて修正を始めてしまえばわりとすらすら出来たのだけど、後半が思ったように修正出来なかった…。


あとタイトルも書き替えました。

相変わらず内容とタイトルがね、釣り合ってなかったね(笑)


2005.01.25


第1加筆修正:2005.07.20

第2加筆修正:2008.02.06

第3加筆修正:2008.09.06

第4加筆修正:2009.03.31

第5加筆修正:2017.08.29

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