まえがき
この小説は下記の設定を踏まえて観覧下さい。
+ヒロインはサトシと同じ歳の10歳。
+ヒロインはマサラタウン出身。
+ヒロインはサトシと幼馴染み。
+公式様の時間軸は無視。
大丈夫な方はそのままスクロール。
駄目、苦手な方は観覧をお控え下さい。
二月十四日、バレンタイン。
女の子も男の子も緊張するその日は、誰もが知る恋愛イベント。
そして{{name_girl}}も又、その内の一人だ。
甘い欲望
その人が"好き"、と実感したのはつい最近。
自覚するそれ以前から"好き"と似た感情を抱いたが、その正体を知った頃には遅かった。
…好きな相手は明日、この故郷から旅立ってしまうから。
{{name_girl}}の好きな人は幼馴染のサトシだ。
小さい頃から一緒にいる事が当たり前で、何をするにも一緒。
サトシのママさんにも良くお世話になった。
負けず嫌いで、良くオーキド博士の孫のシゲルとも喧嘩してたのを思い出す。
全てがつい最近起きたような、そんな感覚に襲われた。
「…とうとう明日だね、出発。」
「あぁ。暫く会えなくなるけど、{{name_girl}}も頑張れよな。」
「うん、有り難う。」
明日がサトシの旅立ちだと言うのに何時も通りに遊び、家迄の帰り道。
先程迄会話は無く、静かだった空気にぽつりと何気ない言葉を{{name_girl}}が投げる。
恋愛何てまだまだ縁のなさ気な彼だが、今自分の気持ちを伝えて良いのだろうか。
明日にはもうサトシはマサラタウンから旅立ってしまう。
何時終わるか分からない旅は次に何時会えるか分かる訳もない…。
でも伝えて彼の重りにはなりたくなかった。
ぐるぐると答えの出ない考えが{{name_girl}}の脳裏にリピートし続ける。
でも、もし、このまま伝えなかった場合は?
ぼんやりとそんな事を考えて居れば、横からサトシが次に声を掛けてきた。
「あのさ、{{name_girl}}。」
「え、あ…。何?」
「夜、時間空いてるか?」
「うん、空いてるけど…。サトシこそ大丈夫なの?」
「大丈夫。じゃあ、夜の八時に…、裏山で待ってるから。」
「う、うん…。」
急な誘いに首を傾げながら{{name_girl}}はOKの返事を返す。
そしてそれと同時に何か不安な感情が{{name_girl}}の脳裏を過る。
それは"本当にこれが最後かも知れない"、と言う事で、{{name_girl}}の中で何か一つ決心が付く。
「…(今日、言って、渡そう)」
心にそう決心すると{{name_girl}}はサトシと別れて各々の家へと戻った。
* * *
「…何でこうなるのよ、私の馬鹿!」
現時刻は約束の時間を五分前。
ギリギリになっても{{name_girl}}は自宅で慌てて準備を進めている。
目的達成の必須アイテム、チョコレートを冷蔵庫から取り出し手際良く包装すると慌てて裏山に向かう。
{{name_girl}}が裏山に着いた時には既にサトシが立っていた。
「サトシ、ごめ…っ、遅…く、なっ…て。」
「{{name_girl}}大丈夫か?俺も今さっき来たばかりだから。」
「ん…っ、良かった…。」
家から全速力で走ったせいか息も絶え絶えにサトシに言えば、{{name_girl}}の様子に驚いたのか心配の声を掛ける。
大丈夫、と{{name_girl}}は返事をすれば中腰の体勢を取り、乱れた息を整えていく。
そして呼吸が正常になった時、{{name_girl}}は体勢を整えサトシと目線を合わす。
「落ち着いたか?」
「ん、平気…。心配有り難う。」
心配するサトシに{{name_girl}}は礼を言うとニコリ、と口元を緩めて笑う。
{{name_girl}}のその様子を見たサトシも又釣られて笑みが浮かぶ。
「やっと何時も{{name_girl}}だ。」
「何時もの…?」
「そうだぜ、何時もの{{name_girl}}。…今日一日笑ってる所見なかったからさ…。何か有ったかと思ってさ。」
「…サトシ…。ごめんね。心配させちゃったんだ、私…。」
{{name_girl}}は謝り、今日一日自分が笑っていなかった事に気付く。
{{name_girl}}自身は何時も通りを心掛けていたつもりだが、やはり気持ちは隠し切れなかった様だ。
「…それで、話って、何?」
自分を呼び出した理由を聞きだすべく、恐る恐る切り出せば"実は…"、とサトシの顔が真剣な表情へと変わる。
穏やかだった空気は一気に冷え、{{name_girl}}の心臓もドキリと脈を打つ。
「改まってどうしたの?」
「{{name_girl}}…、好きだ。」
「…ん?…え、えぇっ!?な、何…で!?」
サトシの告白から間を少し開け、その言葉の意味を理解するのに時間が掛かってしまった。
そしてその言葉を意味を理解した時、驚きの声が{{name_girl}}の口から漏れる。
気が動転しているせいか、平常心を失い、顔もみるみる内に赤くなっていく。
「初めて会った時から好きだ…。それに俺、旅に出るから次に何時帰れるかわからないし…。{{name_girl}}は…嫌か?俺だと…。」
「ううん、嬉しい!私も…、好き。」
サトシの質問に{{name_girl}}は返せば、質問した本人迄{{name_girl}}の熱が伝染したかの様に顔を赤させて頷く。
「でも先越されちゃったな…。本当はこれ渡してから私も言おうと思ってたのに。」
手に持って居たバレンタインのチョコレートを取り出しサトシに渡す。
「これ…。」
「今日、バレンタインでしょ?バレンタインチョコ。」
受け取ったバレンタインチョコレートをまじまじと見詰めるサトシ。
それに{{name_girl}}は恥ずかしくなったのか視線を下に落とした。
「そんなに見ないでよ…。恥ずかしいじゃない。」
「いや、嬉しくて…。{{name_girl}}、サンキュな。」
「口に合うかは判らないけどね。」
「そんなの食べて見なきゃ分からないだろ?」
にっこりと何時か見た笑みでサトシは言えば、{{name_girl}}の手を握る。
{{name_girl}}もそれに釣られて笑う。
「帰ろうぜ。母さんが心配する。」
「うん、そうだね。帰ろっか。」
...The End
あとがき
文加筆修正後、あとがきを書き替えました(2017.08.30)
サイト内設定統一の為、これから作品を書き替えていこうと思います。
バレンタインのお話でした。
実は修正前はキスしてたんですが、流石にませてるかな~?と思って止めさせました(笑)
でもよく考えたらシゲル夢はキスさせてたよなぁ、と思いつつ…(笑)
修正途中バレンタインを忘れてたのは秘密です(こら)
2005.02.06
第1加筆修正:2008.02.06
第2加筆修正:2008.09.06
第3加筆修正:2009.04.09
第4加筆修正:2017.08.30