本日2月14日はバレンタインデー。
恋愛をする男女に取っては年に一度の恋愛イベントの一つ。
そのバレンタインを当日に悩む彼女が一人。



great strategy



「一応…作っては見たけど…。………っ…。」



キッチンの前で自分が作ったチョコレートを手にぽつりと{{name_girl}}は呟く。
だがその後に現在自分が置かれて居る状況を思い出せば{{name_girl}}の顔はみるみる内に赤くなる。
現在{{name_girl}}が乗る船の中では恋人のゾロと二人切り。
ここ暫く海続きだった麦藁海賊は漸く見せた陸に皆買い出しに出掛けたのだ。
そして船の留守番を任せられたのが{{name_girl}}とゾロで有る。
久々に皆買い出し等をする為、明日の朝迄には皆戻らない。

「ひ、一晩…ゾロと…。」

「へェ、今晩はお前とか。」

これから迎える事に{{name_girl}}は緊張した口調で独り言を口にすれば、キッチンのドアが開き恋人の声が耳に届く。
慌てて振り向けばそこにはゾロが立って居て思わず作ったチョコレートも後ろ手に隠す。

「…!?」

そこに居る相手に{{name_girl}}は驚くと同時に相手の名前を呼ぶ。
だがあまりの驚きに相手の名前はすらり、と口から出ず、出たのは上手く出なかった相手の名前だった。

「ジョ…っ、ジョロ…。」

「おい、大丈夫か?」

「だ、大丈夫だよ(…一応、はね…)」

「ならいいがな。」

内心で苦笑しながらそう返事を返すと、次にゾロから返って来た台詞に{{name_girl}}は度肝を抜かれる。

「なぁ、ナミが出掛ける前に言ってたんだが、"バレンタイン"って、何だ?」

「…はい?」

ゾロの口から出た台詞に{{name_girl}}の瞳が暫く瞬(またた)く。
だがはっ、と我に返れば恐る恐る口を開いた。

「………バレンタイン、知らないの…?」

「あぁ…。」

「…。」

"バレンタイン"を知らないゾロに{{name_girl}}は前髪を掻き上げて苦笑する。
それと同時に一息吐く。
誰もが知るバレンタイン。
知名度も高いそのイベントにまさか知らない人が居る何て誰も思わないだろう。

「…(でも…ルフィも知らなさそう…)」

その場に居ない船長の事を考えると{{name_girl}}はバレンタインを説明すべく口を開いた。

* * *

時が経った、約10分後。
{{name_girl}}は丁度ゾロにバレンタインの事を説明しおわった頃だ。

「…と言う訳よ。」

「へェ、女が男にチョコをな…。」

「そうだよ。毎年有るんだけど…気付かなかった?」

「あぁ。でも…と言う事は…有るよな?{{name_girl}}も。」

一通り聞いた話に沿ってゾロはそう言えば{{name_girl}}の方へ顔を向けると何かを問う。
だがそれを問われた{{name_girl}}は首を傾げた。

「え?何が?」

「………チョコだ。チョコレート。」

本来返って来ると予測した答えが返って来なかった事に不満気に言えば、ゾロから出た答えに{{name_girl}}は"あぁ"、と思い出す。
だがそれを思い出した瞬間、{{name_girl}}の頬が赤く染まる。

「…っ(今更になって恥ずかしく…っ)」

今まで合わして居た視線を外して、{{name_girl}}はその場で突然黙り込む。
その{{name_girl}}の様子にゾロは不思議そうに見詰めれば、{{name_girl}}が何か後ろ手に持って居る事に気付く。
そして"カタン"、と音を発て椅子から立ち上がり{{name_girl}}に近付いた。

「…っ………!?」

ゾロと{{name_girl}}の間は殆どないに近い距離。
その距離で{{name_girl}}は更に顔を赤くすれば身体が硬直し、その事を良い事にゾロは{{name_girl}}が後ろ手に持った何かを取り上げる。
今迄手に有った感触が無くなったのに{{name_girl}}は気付けば小さく声を上げた。

「…あっ…!?」

「これか…?」

「そ、そうだけど…っ。」

「…そうか。」

そのままの状態でゾロは包装されたチョコレートを見るとゾロは包装を剥く。
包装を剥く音に{{name_girl}}は反応するが、ゾロはお構い無しに剥き、中のチョコレートを一つ取り出しす。
取り出したチョコレートを口に運べば"美味ェ"、と呟く様に言う。
そしてそう言い終わった直後に不意打ちで{{name_girl}}の額にキスが落ちる。

「…っ!?」

不意打ちのキスで{{name_girl}}の顔が赤くなり、もう本日幾度目か解らない。
"きっ"、と{{name_girl}}は睨めば肝心ね本人はケラケラと笑って居た。

「………。」

「チョコレートの礼だ。」

「ばか…。」

照れ臭そうに{{name_girl}}は言えば、何やかんやでもバレンタインは幸せな一日だったとさ。

ハッピーバレンタイン。

...The End

あとがき


この後あとがき書き換えました(2009.05.27)

OPキャラでバレンタインを知らないのはルフィとゾロだと思います(言いたいのはそれだけか)


今回の修正も大分手直ししました。

多分削ったより加筆の方が多いかと。


あ、後修正前の冒頭、サンジとナミのは削りました。

何かやりにくかった(笑)


2005.02.07


第1修正・加筆:2008.02.06

第2修正・加筆:2008.09.06

第3修正・加筆:2009.05.27

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