「皆さんお早う御座います。では出席を取ります。…あら、{{name_girl}}とカシスは居ないのね。」
現在、授業中。
教師のマドレーヌ先生が出席簿を片手に生徒一人一人の名前を読み始める。
名前を読まれた生徒は勿論返事を返すが、とある二人の名前に来た所でその二人が居ない事に気付く。
「本当、困った子達ねぇ。」
マドレーヌ先生は頬に手を当ててそう言った。
ズル休み
「良い天気ー…。」
ここは学校裏。
そして授業に出て居ない二人の片割れ、{{name_girl}}はその場で寝転がり、空を眺める。
だがその時、{{name_girl}}の頭上から声が掛けられた。
「{{name_girl}}、お前もズルか?」
寝転がる{{name_girl}}を上から見る様にして{{name_girl}}を見下ろす。
見下ろした彼を見上げる様に{{name_girl}}も彼を見ればお互いの視線がぶつかり合う。
彼の長い銀の髪が{{name_girl}}に触れる。
「………髪の毛、切らないの?」
「ん?あ、悪い悪い。暫くは切るつもりはねぇよ。」
垂れ下がった髪の毛を上げると彼は小さく笑った。
彼の名前は"カシス・ランバーヤード"。
今日の授業に居なかったもう一人の片割れだ。
「横、座って良いか?」
「どうぞ?」
カシスは{{name_girl}}にそう許可を取れば隣に腰を下ろす。
それと同時に{{name_girl}}は上半身を起こし上げた。
「{{name_girl}}は何でここに居るんだ?」
"やっぱりズル?"、とカシスは首を傾げて尋ねる。
「何で?」
「さっき聞きそびれたから、これで。」
自分の長い髪を適当に摘み上げれば{{name_girl}}の前でヒラつかせ、それを見た{{name_girl}}は"そうだったわね"、と頷く。
そう頷けば{{name_girl}}はここに来た経由を言い始めた。
「始めはね、空、見てたの。」
「…空?」
「そう、空。今日、凄く良い天気じゃない?だから空見てたら授業出るのが馬鹿馬鹿しくなっちゃって。」
"だからここに居るの"、と言えば{{name_girl}}は起こした上半身を再度後ろに倒す。
「で、カシスはどうなの?」
「俺?」
「カシスも理由、有るでしょ?」
{{name_girl}}の視線はカシスには向けられていない。
視線は空を見上げて居て、{{name_girl}}はそのままの状態で言う。
「俺も{{name_girl}}と同じだけど?」
「嘘。カシスらしくない答えね。どうせ面倒臭いとかそう言う理由でしょ?」
{{name_girl}}にそう言われカシスは苦笑し、"バレたか"、と言った。
「バレバレよ。カシスの事は良く知ってるつもりよ?」
「へぇ、それは嬉しい事言うじゃん。じゃあさ、今度、デートしようぜ?」
「…ちょっと、いきなり何?後…自惚れないでよ?」
「自惚れてなんかないさ、{{name_girl}}は俺の事知ってるんだろ?」
「それは…って、ちょ…っ…!?」
突然そんな事を切り出したカシスは{{name_girl}}を組み敷く。
勿論突然の事に{{name_girl}}は顔を赤くさせ、それと同時に戸惑う。
「ちょっと待って…、私は知ってるとは言ったけどそれは"つもり"、であって…。」
「でも俺を知ってるならこれから先の事は分かるだろ?」
「…。」
{{name_girl}}は呆れて何も言えずに黙り込む。
しかしそう黙っていると、カシスに顎を持ち上げられ、視線がぶつかり合う。
「拒否権は無いって事ね…。」
「そう言う事。」
口元を釣り上げ悪戯っぽくカシスは笑むとふぅ、と一息吐く。
そしてそれと同時に"良いわよ"、と返事を返す。
「そうと決まれば明日、な。」
にぃ、と口元を釣り上げてカシスは笑みを作るとそう言う。
だが明日、に{{name_girl}}は反応を返せば"明日は駄目"、と切り出した。
「明日も授業、有るでしょ。」
「明日もズルだよ。」
「何言ってるの、そんなの駄目よ。」
「明日、必ず来いよ?」
「…。」
{{name_girl}}の言葉をスルーしてそうカシスは言うと再度口元を釣り上げて笑む。
カシスの口から出た言葉に{{name_girl}}は黙り込むが内心は満更でもないらしい。
そう、これは{{name_girl}}とカシスのとあるズル休みの秘め事―――…。
...The End
あとがき
この後あとがき書き換えました(2009.06.11)
元々お題でテーマはズル休み。
修正前に比べて量は増えましたが内容は相も変わらず意味不明(爆)
只昔の私って本当に意味不明な事書くなぁ、と改めて実感しました(笑)
2005.02.12
第1修正・加筆:2008.02.06
第2修正・加筆:2008.09.06
第3修正・加筆:2009.06.11