天候は雲一つ無い快晴。
そんな中、一組のカップルがパラソルの下でテーブルを挟み向かい合い一つのパフェを食べて居る。
…と言っても、食べて居るのは大半"彼女"だが。
好物
「あれ、{{name_girl}}、食べないのか?」
「ん、何が?」
最後の一口をスプーンで掬い{{name_girl}}が口に運ぶ最中にコジロウの声が割り込む。
だがその声が入っても{{name_girl}}は手を止めずにその一口を口に運んだ。
「食べないのか?さくらんぼ、好きなんだろ?」
「でも…良いの?一つしか無いし…。」
食べ終わったパフェの容器には遠慮するかの様にさくらんぼのみが残って居る。
{{name_girl}}自身さくらんぼは嫌いではない。
寧ろ好きな方で本当は食べたい方だ。
「…。」
困った表情で{{name_girl}}は目線を下に向かせて、ちらちらと左右に動かす。
その様子を見かねたコジロウは苦笑すると容器からさくらんぼをグラスからひょいと持ち上げる。
そしてたった一つしかないさくらんぼを{{name_girl}}の口元へと運ぶ。
口元へ運ばれては{{name_girl}}も反射的にさくらんぼを口の中に含む。
その後{{name_girl}}の口からひょっこりと出て居る茎をコジロウが抜き取った。
「あ、ちょっと…!」
はっ、と{{name_girl}}は我に返り口の中に転がるさくらんぼに小さく声を上げる。
だがそれを見たコジロウはにっこりと笑う。
だがその直後には{{name_girl}}の頬に触れ、{{name_girl}}とコジロウの唇が重なった。
「…?!」
始めは重ねるだけのキスも段々と激しさを増す。
口の中にはさくらんぼが一つ。
そのさくらんぼはコジロウによって丁寧に半分に割られる。
そして半分に割られたさくらんぼは、きちんとお互いの口の中へと運ばれた。
半分に割れたさくらんぼを{{name_girl}}さ噛むと、甘酸っぱい独特の酸味が広がっていく。
「甘酸っぱい。」
「…俺の口の中もその味…。でも御馳走様。」
そう言うとコジロウは片腕で頬杖を付いてニコリと微笑んだ。
ニコリと微笑む相手に{{name_girl}}は照れ臭そうな表情になり、軽く瞳を伏せる。
だがその後に{{name_girl}}は伏せた瞳を上げて話を切り出す。
「…じ、じゃあ聞くけど…。コジロウの好物って何…?」
「聞きたい?」
「聞きたいから聞いてるんだけど。」
内心で予測しながら尋ねれば、コジロウの口からは思わぬ台詞が飛び出した。
「俺の好物は{{name_girl}}だよ?」
「…は?」
「好物って言ったらあれだけど、でもそれだけ好きだって事だよ。」
再度ニコリと微笑むと手は{{name_girl}}の頬へと移動する。
そしてその手は{{name_girl}}の頬を柔らかく包んだ。
「ば、馬鹿…。」
そう…、これはとある午後の話…。
...The End
あとがき
この後あとがき書き換えました(2009.06.18)
ラストは無理矢理感が有る終わり方になってしまいました…。
や、無理矢理締めくくりましたが(待て)
にしてもコジロウ夢ってマイナーですよね、一度しか目にした事が無いんですが。
って言うか最近アニメ視てないんでコジロウの口調ってこれで良いのだろうか…|||OTL
2005.03.11
第1修正・加筆:2008.02.06
第2修正・加筆:2008.09.06
第3修正・加筆:2009.06.18