act*1
好きだと自覚した時は小学生の時。
考えればそんな時から一人の人にずっと恋をしてた何て思うと我ながら感心してしまう。
本当良くやった、俺。
でも俺の好きな人は好きになってはいけない人で、それだけは自分が本当に嫌いになった。
だって、その人は俺の双子の弟だから。
「あーおーいー、帰ろー。」
「あぁ。…でも彼女はどうするんだ。」
「…この間終わったよ。」
「…そうか。」
俺の話を聞いた碧は悲しそうに言った。
自分自身の事じゃないのに碧は何時も俺の事を気にかけてくれる。
まぁ、その原因は全部俺に有るんだろうけど。
俺が兄らしくなくて何時も碧に迷惑ばっかりかけてるから。
だから碧は何時も気にかけてくれるんだと思う。
本当は気にかけてくれる事が凄く嬉しかった。
でもそれは"双子"、だからであって又別の関係だったら良いのに、と何度思った事か。
…彼女の件は、只の悪足掻き。
このままではいけないと思って、碧の事を忘れる為に今迄何人か近付いて来た子と付き合ったけど皆駄目だった。
俺自身、相手何て誰でも良くて只碧さえ忘れれる人を探してただけだから。
でも幾ら色んな人と付き合っても結局は忘れれなくて、彼女に捨てられてしまう。
最後の彼女はとても真面目で優しい子で、俺に好きな人が居るのに薄々と気付いてたのか彼女から別れを告げられてしまった。
あの時の頑張って、と別れ際に言った彼女の表情は今でも忘れられない。
目に涙を溜めて俺を送り出そうと無理に笑っていて、きっと彼女は本当に俺の事を好きで居てくれたんだろう。
そう考えると胸がチクリと痛む。
他の子は俺と共に在る"Butterfly"の俺が目的の子ばかり。
だから何度も口論になったし問題も沢山出来た。
もうあれだけは勘弁して欲しい。
「だから帰ろう、碧。」
「…そうだな、帰ろうか。」
* * *
「お腹空いたー。碧今日の晩御飯何?」
「今日は焼き魚に肉じゃがに…ほうれん草のお浸し、とか?」
「うわ、家庭的…。って、碧…焼き魚嫌ー…。」
「好き嫌いしないの。骨少ない鮭にしてあるから。」
「うー…。」
今の生活に入ってからは事務所から比較的に近いマンションに俺と碧は二人で住んで居る。
実家からでも良い、って当時そう言われてたけど何か有った時に事務所行けないと不便の理由で俺達はこのスタイルだ。
実家に居る両親には迷惑かけてるけれど、両親は快く受け入れてくれたし、仕送りもしてくれた。
俺達は俺達でそのお返しで稼いだ一部のお金を実家へと送って居る。
「あ、届いたんだ。母さん達から仕送り。相変わらず色んなもの入ってるな。碧は見た?仕送りの中身。」
今朝届いたと思われる実家からの仕送りを物色すれば本当に色々と入って居る。
基本食材がメインだけど日用品とかも入ってて本当にこの仕送りは俺達の生活には必需品だ。
「あぁ、紅が居ない間に見た。」
「嘘、何時の間にっ。」
* * *
「…ご、御馳走様でしたっ。」
「お粗末様。」
食事を終えた俺は両手を胸元で合掌させて言えば碧はふふ、と楽しそうに笑った。
実はさっきまで苦手な魚と睨めっこしてて今やっと食べ終えた所で、所要時間約一時間。
魚は食べれない訳じゃないけれど魚の骨が嫌いで、小さい頃に喉に骨を詰まらせて以来魚はどうしても苦手。
「骨少ない魚なのにかなり時間掛かったな?まぁ、良く頑張ったな。」
「もう無理…魚もう嫌…!」
「大丈夫。今日はもう出ないから。」
「本当…!?やった!」
この時俺はもう魚が出ない事に喜んだけど、改めて考えたらそれは今日だけの話で又後日魚は出る事になってるんだよな…。
だって"今日は"、…って。
うぅ…悪夢だ…。
「紅、皿はそのまま置いてて良いから。もう時間だろ。」
「え?あ、本当だ…。有り難う、明日は必ずするから。」
食べ終わった後の食器を片付けようとすれば碧に止められる。
そしてふと壁掛けの時計に目をやれば丁度時間は九時前。
そして今日は月曜日。
月曜日の九時は何時も連載ドラマを観て居て俺は毎週欠かさず観て居る。
今週は確か最終回で初めは全く見るつもり無かったのに、一度初回を見ると最後迄見たくなるのか毎週見てしまった。
ドラマは俳優の大堂 英介(だいどう えいすけ)と女優の坂下 柚紗(さかした ゆさ)主演の恋愛もの。
内容はベタな恋愛もので、お互い嫌な印象だったのに最終的には恋人同士になるお話。
後はドラマが恋愛ものだからこれを見てしまった理由の一つ。
俺が碧に恋をしてるから、俺が幸せになれない分周りには幸せになって欲しい。
きっとその気持ちが影響してるんだと思う。
でもその反面陰では少しでも良いから振り向いてくれないかと願う自分も居る。
この恋は実が出来ない恋で、気持ちは(花)は膨らむ(咲く)事が有っても絶対に実は出来ない。
俺達は双子で、血の繋がった家族。
好きになってはいけない、対象。
「…(どうして碧だったんだろう)」
堂々巡りの自問自答に答えは今日も出る訳が無く、俺はそのままテレビに集中する事が出来なかった。
Bautterfly
(実ることの無い恋をしています)
To Be Continued...
好きだと自覚した時は小学生の時。
考えればそんな時から一人の人にずっと恋をしてた何て思うと我ながら感心してしまう。
本当良くやった、俺。
でも俺の好きな人は好きになってはいけない人で、それだけは自分が本当に嫌いになった。
だって、その人は俺の双子の弟だから。
「あーおーいー、帰ろー。」
「あぁ。…でも彼女はどうするんだ。」
「…この間終わったよ。」
「…そうか。」
俺の話を聞いた碧は悲しそうに言った。
自分自身の事じゃないのに碧は何時も俺の事を気にかけてくれる。
まぁ、その原因は全部俺に有るんだろうけど。
俺が兄らしくなくて何時も碧に迷惑ばっかりかけてるから。
だから碧は何時も気にかけてくれるんだと思う。
本当は気にかけてくれる事が凄く嬉しかった。
でもそれは"双子"、だからであって又別の関係だったら良いのに、と何度思った事か。
…彼女の件は、只の悪足掻き。
このままではいけないと思って、碧の事を忘れる為に今迄何人か近付いて来た子と付き合ったけど皆駄目だった。
俺自身、相手何て誰でも良くて只碧さえ忘れれる人を探してただけだから。
でも幾ら色んな人と付き合っても結局は忘れれなくて、彼女に捨てられてしまう。
最後の彼女はとても真面目で優しい子で、俺に好きな人が居るのに薄々と気付いてたのか彼女から別れを告げられてしまった。
あの時の頑張って、と別れ際に言った彼女の表情は今でも忘れられない。
目に涙を溜めて俺を送り出そうと無理に笑っていて、きっと彼女は本当に俺の事を好きで居てくれたんだろう。
そう考えると胸がチクリと痛む。
他の子は俺と共に在る"Butterfly"の俺が目的の子ばかり。
だから何度も口論になったし問題も沢山出来た。
もうあれだけは勘弁して欲しい。
「だから帰ろう、碧。」
「…そうだな、帰ろうか。」
* * *
「お腹空いたー。碧今日の晩御飯何?」
「今日は焼き魚に肉じゃがに…ほうれん草のお浸し、とか?」
「うわ、家庭的…。って、碧…焼き魚嫌ー…。」
「好き嫌いしないの。骨少ない鮭にしてあるから。」
「うー…。」
今の生活に入ってからは事務所から比較的に近いマンションに俺と碧は二人で住んで居る。
実家からでも良い、って当時そう言われてたけど何か有った時に事務所行けないと不便の理由で俺達はこのスタイルだ。
実家に居る両親には迷惑かけてるけれど、両親は快く受け入れてくれたし、仕送りもしてくれた。
俺達は俺達でそのお返しで稼いだ一部のお金を実家へと送って居る。
「あ、届いたんだ。母さん達から仕送り。相変わらず色んなもの入ってるな。碧は見た?仕送りの中身。」
今朝届いたと思われる実家からの仕送りを物色すれば本当に色々と入って居る。
基本食材がメインだけど日用品とかも入ってて本当にこの仕送りは俺達の生活には必需品だ。
「あぁ、紅が居ない間に見た。」
「嘘、何時の間にっ。」
* * *
「…ご、御馳走様でしたっ。」
「お粗末様。」
食事を終えた俺は両手を胸元で合掌させて言えば碧はふふ、と楽しそうに笑った。
実はさっきまで苦手な魚と睨めっこしてて今やっと食べ終えた所で、所要時間約一時間。
魚は食べれない訳じゃないけれど魚の骨が嫌いで、小さい頃に喉に骨を詰まらせて以来魚はどうしても苦手。
「骨少ない魚なのにかなり時間掛かったな?まぁ、良く頑張ったな。」
「もう無理…魚もう嫌…!」
「大丈夫。今日はもう出ないから。」
「本当…!?やった!」
この時俺はもう魚が出ない事に喜んだけど、改めて考えたらそれは今日だけの話で又後日魚は出る事になってるんだよな…。
だって"今日は"、…って。
うぅ…悪夢だ…。
「紅、皿はそのまま置いてて良いから。もう時間だろ。」
「え?あ、本当だ…。有り難う、明日は必ずするから。」
食べ終わった後の食器を片付けようとすれば碧に止められる。
そしてふと壁掛けの時計に目をやれば丁度時間は九時前。
そして今日は月曜日。
月曜日の九時は何時も連載ドラマを観て居て俺は毎週欠かさず観て居る。
今週は確か最終回で初めは全く見るつもり無かったのに、一度初回を見ると最後迄見たくなるのか毎週見てしまった。
ドラマは俳優の大堂 英介(だいどう えいすけ)と女優の坂下 柚紗(さかした ゆさ)主演の恋愛もの。
内容はベタな恋愛もので、お互い嫌な印象だったのに最終的には恋人同士になるお話。
後はドラマが恋愛ものだからこれを見てしまった理由の一つ。
俺が碧に恋をしてるから、俺が幸せになれない分周りには幸せになって欲しい。
きっとその気持ちが影響してるんだと思う。
でもその反面陰では少しでも良いから振り向いてくれないかと願う自分も居る。
この恋は実が出来ない恋で、気持ちは(花)は膨らむ(咲く)事が有っても絶対に実は出来ない。
俺達は双子で、血の繋がった家族。
好きになってはいけない、対象。
「…(どうして碧だったんだろう)」
堂々巡りの自問自答に答えは今日も出る訳が無く、俺はそのままテレビに集中する事が出来なかった。
Bautterfly
(実ることの無い恋をしています)
To Be Continued...
あとがき
この後あとがきを書き換えました(2012.01.19)
#3でミスをしてたのでいっその事#1から修正するか、となって今に至ります(笑)
後は話の流れ的にちょっと無理があったので今回はそれも合わせて訂正します。
流石に平手打ち二回目喰う紅が可哀想で…!
2011.07.11
修正・加筆:2012.01.19