「どうしたー、碧。顔は何時ものクールフェイスだけど目が凄い事になってるぞ?何て言うの…本当怖いから。」
「…。英介、」
act*2
授業の合間の休憩時間。
一人でじっと机の一点を見ながら考え事をしてれば同じクラスの英介が声をかけて来た。
この間迄仕事で忙しさで疲れた顔してたのにもう普段の表情に変わって居る。
…復活するの早いな。
「どうせ又何かあったんだろ?良かったら話聞くけど?…ってか紅は?」
「職員室。」
紅は授業が終わるなり"職員室に行ってくる"、と言って教室を出て行った。
何の用事かは知らないけど。
「成程な。…でも、その顔(表情)の原因は紅が職員室に行っただけじゃないだろ。まぁ…紅絡みだとは思うけど。」
「…たまに俺英介が怖い時が有る。」
「え、何で?」
きょとんとした表情で目をパチパチと瞬きをさせながら俺を見る英介。
何時、何処で俺の事を見てるかは分からないけれど俺の心境を簡単に見抜くのだから怖い。
「だって何も言ってないのに英介が当てるから。」
「図星か。まぁ、それだけ紅や碧の事を見てるんだよ。」
「何それ、ストーカーみたいな事言うの止めろよ。」
「ストーカーって…人が心配してるのに酷いな、それ。」
腕を組みながらはは、と英介は苦笑しながら言えば直ぐに表情は真剣なものへと変わる。
「で、冗談はさておき…。何が有ったんだ?」
「………紅が、」
「紅が?どうした?」
「…又、彼女と別れたって。」
紅には二週間程前に"彼女"が居て、紅自身は彼女の事をどう思ってたかは知らないけれど…。
それでも彼女が出来た時は笑ってた。
どんな風に出来た、とか経緯は分からない。
だってそれを聞いた時の俺の心境と言えば安心したり、嫌だったりと色々と複雑だったから。
これで紅の事を諦めれると思った。
でもその反面、紅と誰かが付き合うのが嫌だとも思う俺が居る。
「…。」
「そっか、別れたのか…。」
日々積もる紅への思い。
でも俺達は血が繋がってる双子で、兄弟で、家族で。
所詮"恋人"、にはなれないのだ。
「もういっそのこと告白したらどうだ?」
「…英介!」
きっ、と俺は英介を睨んで声を上げれば周りの視線が俺に集まった。
「…。」
集まる周りの視線に俺は軽く咳払いをすれば大人しくその場の自分の席に座る。
告白何て、恐ろしい。
俺達は繋がっちゃいけない関係なのに。
「…冗談でも、そんな事言わないでくれ…。」
「悪かった。」
ふぅ、と深く溜息を吐き出せば椅子がギシ、と軋む。
「…で、お前は恋人とか作らない訳?」
「俺?俺は作らないよ。」
…紅が好きだから。
今は紅しか見れてないから他の人と付き合うつもりなんてない。
でも、俺が紅を好きな限り他の人と付き合う事何てなさそうだけど。
「俺には好きな人が居る。その人が居るのに付き合う何て出来ない。…それに、」
きっと俺だけが忘れる事何て出来ないんだ。
「…それに?」
「いや、何でもない。」
首を横に振ってその先の言葉を切ればその時休憩時間を終えるチャイムが鳴る。
そう言えば未だ紅、職員室から帰って来ないな…。
一体何してるんだか…。
「お、チャイム。ってか紅、遅くないか?」
チャイムと同時に教室に未だ居ない紅の姿に英介も気付いたのか首を傾げる。
何時もならばチャイムが鳴る迄に教室に居るのに居ない何て本当に珍しい。
「一体どうしたんだろうな。碧、お前紅から何も聞いて無い訳?」
「いや…聞いて無い。」
紅が遅い事は寧ろ俺が聞きたい位だ。
本当どうしたんだよ…。
「ほら、授業始めるぞー。って大堂ー、神崎 碧ー席に着けー。」
「あ、はい。すみません。じゃあ戻るな、碧。」
「あぁ。」
教師の声に注意された俺達はそれぞれの席に座るも、俺は未だに居ない紅の事が気になって仕方がなかった。
「何だ、神崎 紅の方は居ないのか。珍しいな…。」
出席簿片手に出席を付けていく教師。
その時、教室の扉がガラリと開く。
そこに立って居たのは頬を赤くさせた紅だった。
揺らぐ感情
(俺の気持ちは、届く事がない)
To Be Continued...
「…。英介、」
act*2
授業の合間の休憩時間。
一人でじっと机の一点を見ながら考え事をしてれば同じクラスの英介が声をかけて来た。
この間迄仕事で忙しさで疲れた顔してたのにもう普段の表情に変わって居る。
…復活するの早いな。
「どうせ又何かあったんだろ?良かったら話聞くけど?…ってか紅は?」
「職員室。」
紅は授業が終わるなり"職員室に行ってくる"、と言って教室を出て行った。
何の用事かは知らないけど。
「成程な。…でも、その顔(表情)の原因は紅が職員室に行っただけじゃないだろ。まぁ…紅絡みだとは思うけど。」
「…たまに俺英介が怖い時が有る。」
「え、何で?」
きょとんとした表情で目をパチパチと瞬きをさせながら俺を見る英介。
何時、何処で俺の事を見てるかは分からないけれど俺の心境を簡単に見抜くのだから怖い。
「だって何も言ってないのに英介が当てるから。」
「図星か。まぁ、それだけ紅や碧の事を見てるんだよ。」
「何それ、ストーカーみたいな事言うの止めろよ。」
「ストーカーって…人が心配してるのに酷いな、それ。」
腕を組みながらはは、と英介は苦笑しながら言えば直ぐに表情は真剣なものへと変わる。
「で、冗談はさておき…。何が有ったんだ?」
「………紅が、」
「紅が?どうした?」
「…又、彼女と別れたって。」
紅には二週間程前に"彼女"が居て、紅自身は彼女の事をどう思ってたかは知らないけれど…。
それでも彼女が出来た時は笑ってた。
どんな風に出来た、とか経緯は分からない。
だってそれを聞いた時の俺の心境と言えば安心したり、嫌だったりと色々と複雑だったから。
これで紅の事を諦めれると思った。
でもその反面、紅と誰かが付き合うのが嫌だとも思う俺が居る。
「…。」
「そっか、別れたのか…。」
日々積もる紅への思い。
でも俺達は血が繋がってる双子で、兄弟で、家族で。
所詮"恋人"、にはなれないのだ。
「もういっそのこと告白したらどうだ?」
「…英介!」
きっ、と俺は英介を睨んで声を上げれば周りの視線が俺に集まった。
「…。」
集まる周りの視線に俺は軽く咳払いをすれば大人しくその場の自分の席に座る。
告白何て、恐ろしい。
俺達は繋がっちゃいけない関係なのに。
「…冗談でも、そんな事言わないでくれ…。」
「悪かった。」
ふぅ、と深く溜息を吐き出せば椅子がギシ、と軋む。
「…で、お前は恋人とか作らない訳?」
「俺?俺は作らないよ。」
…紅が好きだから。
今は紅しか見れてないから他の人と付き合うつもりなんてない。
でも、俺が紅を好きな限り他の人と付き合う事何てなさそうだけど。
「俺には好きな人が居る。その人が居るのに付き合う何て出来ない。…それに、」
きっと俺だけが忘れる事何て出来ないんだ。
「…それに?」
「いや、何でもない。」
首を横に振ってその先の言葉を切ればその時休憩時間を終えるチャイムが鳴る。
そう言えば未だ紅、職員室から帰って来ないな…。
一体何してるんだか…。
「お、チャイム。ってか紅、遅くないか?」
チャイムと同時に教室に未だ居ない紅の姿に英介も気付いたのか首を傾げる。
何時もならばチャイムが鳴る迄に教室に居るのに居ない何て本当に珍しい。
「一体どうしたんだろうな。碧、お前紅から何も聞いて無い訳?」
「いや…聞いて無い。」
紅が遅い事は寧ろ俺が聞きたい位だ。
本当どうしたんだよ…。
「ほら、授業始めるぞー。って大堂ー、神崎 碧ー席に着けー。」
「あ、はい。すみません。じゃあ戻るな、碧。」
「あぁ。」
教師の声に注意された俺達はそれぞれの席に座るも、俺は未だに居ない紅の事が気になって仕方がなかった。
「何だ、神崎 紅の方は居ないのか。珍しいな…。」
出席簿片手に出席を付けていく教師。
その時、教室の扉がガラリと開く。
そこに立って居たのは頬を赤くさせた紅だった。
揺らぐ感情
(俺の気持ちは、届く事がない)
To Be Continued...
あとがき
この後あとがきを書き換えました(2012.01.19)
#1と比べて然程(さほど)修正する箇所が無くて修正するより少し加筆しただけな気がします。
碧が冗談言い合えるのは英介だけ。
それ以外の人とは言い合えません。
英介は神崎双子にとって重要な人物。
2011.10.28
修正・加筆:2012.01.19