少し横になりたくてベットで横になったのが駄目だったのか。
何時の間にか俺は眠って居たらしい。



act*5



「碧ー。居るー?」

俺の名前を呼ぶ紅の声に目を覚ました俺は直ぐには起き上がらずそのまま目を閉じたまま返事を返すのを止めた。
その時俺と紅の部屋の扉がやや荒っぽく開けられればその後に紅の安堵の声が聞こえる。

「碧…。良かった、居た…。」

「…。」

「良かった…。」

不意に俺の図上に影が差す。
目を閉じて居ても何と無く分かった。
恐らく紅が俺の顔を覗き込んだのだろう。

「…何時も、有り難う。」

覗かれたと共に言われた感謝の言葉。
俺は感謝される程何もしてない。
寧ろ俺の方が礼を言いたい位だ。
紅が居たから、紅が支えてくれたからここまで来れた。
本当は今すぐ起きて返事を返したかったけど、もう少し大人しく寝た振り。
すると不意に紅の手が俺の頭に伸びて来る。
普段髪が触り心地が良いから、の理由で触られるから思わず身体が反応しそうになった。
頭や髪を触られるのはあまり好きじゃない。
何だか頭を触られると子供扱いされてる様な気がして仕方がないから。
別に撫でられる訳でもないのにこんな理由なのは変だとは思う。
でも、紅に触られるのは嫌いじゃない。
寧ろ心地良いとすら思える。

「…(気持ち良い…)」

すると俺の頭を撫でる手がピタリと止まれば、我が耳を疑う様な言葉が聞こえた。

「あおい、…すき。」

紅が、俺を好き?
それは兄弟として?
それとも…恋愛対象として?
突然の台詞に俺の思考は回らず身体もあまりの事に動かない。
でもその言葉の後に続いたのは紅からの、キス。
唇に、柔らかい感触。
触れるだけのキスだったけど俺は直ぐに目覚めて逃げようとする紅の腕を掴んだ。

「え…。」

「…今の、何?」

紅は青ざめた表情で俺を見ていたけど、俺は極力何時も通りを装って紅に言う。
これでも心臓はさっきからドキドキと煩くて多分…俺の平常心も長くは保たない。

「え、あ…その…っ。何時から起きて…っ。」

「紅が帰って来た時に起きた。…な、好きってどういう意味?さっきのキス、何?」

「そ、それは…。」

俺の返答にますます紅は青ざめ俺の手を振り払おうとする。
こんな所で俺は終わらせたくなかったから逃がすまいと紅を握る手を強めた。

「っ…!」

「答えろよ。…多分、答えによったら…自分を制御出来なくなるかも知れないけど。」

「っ、あれは…。…笑うなら笑えば良い、軽蔑するなら軽蔑して良いよ。…俺は、碧を恋愛対象として見てるんだよっ…。」

「…!紅!」

目に涙を溜めて紅は吐き捨てる様に言う。
恋愛対象、まさか俺をそんな風に見てる何て思わなくて。
…やばい、凄く嬉しい。
思わず俺は紅の腕を引き抱き締めた。
何も理解出来ていない紅はおろおろとするばかり。

「う、わ…碧?」

「…凄い嬉しい。紅、本当?」

「…こんな嘘、吐いてどうするんだよ…ずっと好きだった…。」

ポロリ、と紅の頬に涙が伝う。
湿布を貼ったままの右頬には涙がじわりと湿布に染み込んだ。

「俺も、紅が好き。ん、もう泣くなって。」

ちゅ、とリップ音を発てて紅の目元にキスをする。
その途端又紅の目から涙が零れ落ちた。

「こ、紅…?」

「嘘、本当?本当に?だって今までそんな素振り無かった…!」

「そりゃ見せない様に頑張ってたから。一応これでも毎日頑張ってたし。」

紅は俺の胸元に額を寄せればボロボロと涙が勢いを増して頬に伝う。
そりゃ俺だって今までそれなりに自分の感情を抑えて来たつもりだ。
時々、耐えれるか危うい時もあったけども…。

「俺達は双子。お互いに好きになっちゃいけない。俺だって始めは何度も諦め様とした。でも、諦める何て出来なかった。」

よしよし、とあやす様に紅の背中に手を回して宥める。
そうすれば自然と紅の涙も止まった。

「俺だってそうだよ…。諦める為に色んな子と付き合った。でも…本当に好きな人が居るのに他の子と付き合える訳無いんだ…。」

"碧が好き"。
最後にそう付け足して言えば紅が俺の背中に手を回して俺を抱き締め返す。

「俺も、好き。…紅、」

「な、に…。」

紅の顎を持ち上げれば俺は紅にキスをする。
始めは紅も驚いた様子だったけどそれもすんなりと受け入れてくれて…。
俺達は始めて"恋人"、としてキスをした。

双子→恋人
(やっと伝わった、思い)

To Be Continued...

あとがき


やっと書きたいシーンが出来ました…!

紅から寝てる碧にキス、はきっかけとして前からずっと書きたくてその後のシーンも書きたくてうずうずしてました(笑)

やー、本当書けてすっきり(笑)


神崎双子もやっと思いが伝わって良かったです…!

でも紅と碧はもう少し続きます。


実は書きたいシーン、もう一つ有りまして(笑)

だが書ける自信はぶっちゃけない(マテ)

ここだけマジで誰か書いてくんないかな(黙れ)


2012.01.27

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