指輪は{{name_boy}}自身、嫌いじゃ無い。
勿論人から貰えば着けるし、大切にもする。
だが、それは指輪の場所にもよるが。



21.出会いは唐突に



「…(何で、こうなってるんだ、)」

左手の薬指に収まる小さな指輪。
{{name_boy}}も着けたくてその位置に着けた訳ではない。
本当は今すぐ外してしまいたい位だ。
だがそんな事をしては裏切る事になる。
自分の、先輩を。

「…(だからって、可笑しいだろ、)」

指輪を渡した相手とは未だ一週間しか居ない仲。
お互い何も知らない。
いや、{{name_boy}}からすれば一応知って居る事になるのだろう。
その相手は、あの氷帝テニス部の跡部景吾なのだから―――…。

「…(何で、俺何だ…)」

跡部との出会いも、この指輪も、関係も全て唐突だった。
指輪は、それ以上の問題なのだろうが。
思い当たらない理由が{{name_boy}}の脳内をぐるぐるとリピートする。
そう思考回路を巡らせて居れば、後ろから声がかかった。

「―――…{{muouji}}。」



{{name_boy}}の居る放課後の図書室は酷く静かだ。
その静かな図書室で足音すら気付けなかったと言う事は余程集中していたからだろう。
二、三度目になる相手の声で深く沈んで居た意識が漸く浮かぶ。
そして慌てて振り向けば、悩みの種となる跡部の姿が。
表情からは余り良い機嫌とは取れない。
気付くのが遅くなったからだろうか。
だがその時、跡部の表情が緩みニヤリと怪しい笑みに変わる。
その瞬間、{{name_boy}}の背筋に悪寒が走ったが視線を追えば自分の左手の薬指の指輪を見て居る様だった。

「着けて居るのか。」

「…先輩から、頂いた物ですから。」

そう言って{{name_boy}}は左手に添える様に右手を被う。
だが被った手は直ぐに跡部に退かされ、左腕を引っ張っられて{{name_boy}}は跡部に抱き寄せられる。
そんな行為をにされて{{name_boy}}は一瞬驚いた表情になるが直ぐに頬に朱が差す。

「ちょ…っ、先、輩…!」

「お前はどうして知ろうとしねぇ?」

口を{{name_boy}}の耳元迄寄せて跡部はそう囁く。
耳に掛かる吐息が{{name_boy}}の神経を伝い身体がビクリと反応する。
そして耳に届いた声は色味を帯びて居て、更に驚いた。

「どうせ聞いても、教えてくれないじゃ無いですか…っ。」

そう言って跡部の胸元に手を宛てて離れ様とするが離して貰えず、その直後に又跡部の声が耳元に届く。

「俺はお前に興味が有るんだ、{{name_boy}}。」

「…っ…!?」

そう囁れて身体はしっかりと反応を返しており、只跡部はニヤニヤと笑う。
だが囁かれた時に呼ばれると思って居なかった名前に{{name_boy}}は思わずドキリとする。

「お前は(、堕ちれば良いんだ)」

「え、今何て…っ。」

語尾がちゃんと聞こえなかったのか{{name_boy}}は聞き返そうとするが、跡部により口を手で覆われ塞がれた。
そしてその直後、何かを愛おしむ様に{{name_boy}}は抱き締められてしまう。
思いがけない行為に{{name_boy}}の内で見え隠れする感情に戸惑いを覚える。
だがその感情が{{name_boy}}と唐突に出会うのはもう少し先のお話―――…。

...The End

あとがき


boys dream festival 様に捧げます、纏まりの無い文章で済みません|||OTL

ラストは無理にお題に逸らす様にしたので目茶苦茶ですね…、やっぱり素直にそのまま取れば良かったかも知れません|||OTL


2009.02.25/春日 輝


追記


boys dream festival 様が閉館されましたのでサイトUPさせて頂きました。

確かこの時は跡部→ヒーローのお話だった…筈(待て)

あの、時間が経ち過ぎて何を書いたか覚えてない…んです|||OTL(またか)


2011.04.03

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