外は雨。
そして、時々雷。
13.行かないで、って目をしてる
「うわ、ずぶ濡れ…。最悪…。」
「{{name_boy}}、大丈夫か?」
「い、一応は…。アキラは?」
「俺も平気だ。」
アキラは着ていたブルゾンを脱ぎながら{{name_boy}}にそう言えば適当な場所に脱いだブルゾンを置く。
その横では{{name_boy}}も一枚服を脱げば水分を含んだ衣服を絞る。
衣服を絞れば勢い良く水が垂れ、地面に水が落ちる量も半端じゃない。
只衣服の厚さはそれなりに有る為、未だ水分は出した分以外にも有りそうだ。
「こんな感じか…。」
己の力で絞り切った衣服を{{name_boy}}はアキラと同様適当な場所に衣服を置く。
此処はとある廃ビル。
本来は居なくなったアキラの友人、ケイスケを探して居たのだが途中降り出した雨にこの廃ビルにやって来た。
未だ雨が緩い状態ならば二人共探しに行くつもりだが、生憎外は大雨。
更には時折だが雷も鳴り始める始末だ。
「…っ!?」
鳴り始める雷の音に{{name_boy}}はビクリと肩を震わせれば恐る恐る外を見詰める。
{{name_boy}}のその様子にアキラは口を開こうとした瞬間、雷が大きな音を発ててその場になり響く。
それと同時に{{name_boy}}の身体は無意識にアキラの身体に飛び付いて居た。
{{name_boy}}に飛び付かれた感覚に驚きつつもアキラは{{name_boy}}を見詰める。
そしてアキラは暫く間を空けて口を開く。
「………雷が、怖いのか?」
「…!?そっ、そんな訳無いよ!こ、怖くない…!」
アキラに指摘され{{name_boy}}はビクリと肩を震わせて否定するがあからさまにこの状況は可笑しい。
幾ら何でも無理が有る状況の中で再度雷が鳴ると"ひっ…!"、と{{name_boy}}は声を漏らす。
そしてしてアキラに抱き着く腕の力はますます強くなった。
「………{{name_boy}}。」
「こ、怖くないから…!」
名前を呼んだだけで否定する{{name_boy}}を見兼ねたアキラはそっと{{name_boy}}の頭に手をやり子供をあやす様に頭を撫でる。
始めは{{name_boy}}もビクリと身体を震わせ驚いた様だが、その後には顔を上げた{{name_boy}}と目線が合う。
アキラと目が合ったその瞳はまるで"行かないで"、と言う子供の様な瞳だった。
...The End
あとがき
尋ね人ステッキ様に捧げます、アキラ夢は中々慣れない箇所が有ったのですが楽しく書かせて頂きました!
始めはツンデレ夢主を目指す予定だったんですがいつの間にやら強がりなだけに…(笑)
2009.05.20/春日 輝
追記
この時確か咎狗ブームが私の中で来てアキラにハマってた頃でした。
そう、周りのサイト見てもアキラ夢が無くて彼で参加した記憶が有ります、懐かしい(笑)
2010.02.27