切原く…じゃない、赤也と付き合い初めて早2ヶ月。
付き合って2ヶ月経ったのに、未だ私達は手すら繋げて居ない。



No.38 勝手に泣くなよ



私と赤也はつい先日行われた文化祭にて知り合った。
クラスは一緒だけれど普段からの接点はなく、だから私達の関係は文化祭の前はずっと平行線をたどったままの関係。
だけどあの文化祭迄の働きに私は買われたのか今では男子テニス部のマネージャーも勤めて居る。
その文化祭をきっかけに私達の関係は動き始め…クラスメートから、何時しか恋人へ。
"恋人"の関係になって早2ヶ月。
だが恋人らしい進展は無く、変わった事と言えば呼び名位。
今は赤也と帰るのが毎日だ。

「{{name_girl}}、帰るぞ。」

「あ、うん。」

今日も今日とて赤也は私を迎えに来る。
同じクラスだから迎え…じゃなくて誘う、の方が正しいのかも知れない。
そして私達は今日のドアを潜り抜け、何時もの様に校門も潜り抜けた。

* * *

「…。」

今日も相変わらず私の手は空いて居る。
そうとなれば赤也の手も私と同じ様に空いて居る訳で。
どうしてそこから先に私達は進めないんだろう。
一緒に帰る事は今の関係に成る前から幾度か有った。
だからこそ関係しか前に進まず、今の関係と結び続く行為が無いから私に不安が生まれる。
関係しか進まないならば関係は戻した方がマシかも知れない。
それすら今では思ってしまう。
でも一度好きになれば離れる事は出来ず結局は私の感情も平行線を辿ったまま。
今の私の心は不安で潰されてしまいそうだ。
赤也は私の事、どう思ってるのだろう。

「ね、赤也?」

「ん、何だよ?」

「私の事、好き?」

「な…!?」

突然の私の問いに赤也は驚き、頬が僅かに赤くなる。
こう言う反応が有るって事は私の事を好きで居てくれてるのかな。
少しだけ安心した、でも不安は全部消えなくて。
気が付けば私は泣いて居た。
まさか突然私が泣き出す何て思って無かったのか赤也は困った表情になって居る。

「ちょ…何泣いてんだよ…。」

「うっ…ごめんなさい…っ。」

ボロボロと零す涙を手で拭いながら私は謝るけれど零れた涙は止まらない。
我ながら勝手に泣き出して赤也を困らす何て最低だと思った。
でも…、それでも進展しない関係は辛くて思えば思う程私の内側から涙が溢れて来る。

「一体どうしたんだよ?」

そう言って赤也は私の顔を覗き込んで私の手を退けて今度は赤也の手で私の涙を拭う。
そんな優しい言葉を掛けられたら又泣いてしまいそうだ。

「…ね、私達付き合ってるんだよね?どうして何もしないの…?付き合ってるのに"クラスメート"のままとか嫌だよ…。」

又私の目から涙が落ち、それと同時に私は赤也に抱き締められて居て耳元で赤也の声が聞こえる。
息が耳にかかってくすぐったい。

「悪い、俺…未だ2ヶ月だし{{name_girl}}が好きだからさ…あまり急いで{{name_girl}}を傷付けたくなかったんだ…。」

「…赤也…。」

まさかそんな風に思われてる何て思わなくて零れた涙は勢いを増す。
私が泣く度に赤也は困った顔をして笑って居て私の零れた涙を拭ってくれた。
そして私の額に、小さなキス。

「…お、おでこ…?」

「…ここ(唇)は今度…。」

恥ずかしそうに頬を掻きながら赤也はそう言えば赤也の指先が私の唇に触れる。
そんな事を言われてしまうと返って私も恥ずかしくなって誤魔化す様にして"帰ろう"、と言って私は背を向けた。
だがその途端赤也の手が私の手を掴んだ。
振り向けばじっとこっちを見ていて視線が合う。

「あ、赤也…?」

「帰るんなら、手…繋いでも良いだろ?」

「…うん。」

小さく頷いて返事を返せば赤也の手が改めて私の手を握る。
改めて手を握られると何処か意識してしまってその後は赤也の顔すら見れなくて。
でも進展が有ったと思えば嬉しくて、赤也との今度の進展が楽しみで仕方がなくなってしまった。
…これは、今後に期待しても良いんだよね?

...The End

あとがき


Libra 様に捧げます、ちょっとヘタレて…っ|||OTL

そして楽しく描かせて頂いたんですが上手いことお題に逸れず…スミマセン|||OTL


2010.12.16/春日 輝


追記


Libra 様が閉館されましたのでサイトUPさせて頂きました。

付き合いたての二人とか。

こう初心な反応が好きで仕方がないのです(…)


2011.07.12


再追記


恐ろしい事に名前変換処理ミスってた…。

修正しました、すみませんでしたッ…!(土下座)


2026.08.20

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