今ならはっきりと言える。
俺が碧を好きだと言う事に。



Random 50Title
No.1 この感情の正体を僕は知らない。



"碧"、と言うその人物は俺の双子の弟。
大袈裟に言えば俺が母さんの腹の中で命を宿した瞬間から今日迄一緒に居た存在。
物心が付く前は俺は碧の事は自慢の弟だと思って居たし、恋愛感情なんてこれっぽっちも無かったのを覚えてる。
ましてやあの時の俺は普通に女の子を好きになって、付き合って…そう言う事をすると思って居たから。

「なぁなぁ、お前らって好きなヤツとか居る?」

小学生の頃、友達の一人がこんな事を切り出した。
周りの友達はこの時ちらほらと好きな人を作り始めたみたいで互いに耳打ちで相手の名前を伝えて居る。
俺はと言うと好きな人は全く居なくて、初恋も未だ未経験。
だからこそあの時に抱いた感情が不思議で仕方がなかった。
兄弟愛とかそう言うのじゃなくて、又それとは別のモノ。
そしてどうしてあの時に直ぐに出た名前が"碧"、だったのかすら分かっていない。

「…(俺は…碧、かな。…って、碧…?)」

「…じゃあ最後に紅。お前は好きな奴居るの?」

「…え?あ、ううん。俺は居ないよ(どうして…?)」

話を切り出した張本人の彼や他のメンバーは俺以外の人には済ませたのか俺に何時の間にか回って来て居た。
でも俺は咄嗟に出てきた名前に戸惑いながら、その名前を隠す。
今思い返せば、きっとあの頃から俺は碧の事が好き何だと思う。
でもこの感情を幼い俺が知るのは、もう少し先の話。

この感情の正体を僕は知らない。
(だってこれが俺の初恋)

...The End

あとがき


変な終わり方になってしまいました…。

又文章書き練習の為にお題を立ててみました。


紅視点で恋に気付く前のお話。


2011.04.16

↑
Top