まえがき
このお話は普段のSPの世界観ではなく、夜徒さん宅の世界観でお届けしてます。
コラボなので苦手、NGな方はリターン推奨。
大丈夫、OKな方はこのままスクロール。
収録が終わり、何気なしに碧は携帯を開けばそこには新着メールが一つ。
メールの送り主は…事務所の社長だった。
Random 50Title
No.34 真昼の夢
「…(社長…?)」
メールを送られて来る理由に心当たりは無い。
社長からのメールを開ければ"収録が終わったら事務所に戻って来る様に"、の一言。
意図の読めないメールに碧はまじまじと見詰めれば横から紅がひょっこりと顔を覗かせる。
「碧?どうしたの?何か有った?」
「…社長が事務所に戻って来いって。…紅には社長からメール入ってない?」
「…社長から?」
碧の言葉に紅は首を傾げればズボンのポケットから携帯を取り出す。
どうやら紅の携帯にも何か連絡が入って居るらしくかピカピカとランプが一定の間隔で点滅して居た。
携帯を開けてそれを確認すれば紅は"本当だ"、と言う。
どうやら碧と同じのが紅にも届いたらしい。
携帯をパチン、と紅は閉じればズボンのポケットへと携帯を直す。
「何の用だろう。」
「さぁ…。」
「取り敢えず、行ってみよっか。」
「あぁ…。」
* * *
あれから収録したスタジオを後にした二人は直ぐにタクシーを拾って自分達が所属する事務所へと向かった。
事務所の扉を潜ればそこには既に社長が立って居り、その様子からして待ってました、と言わんばかりの表情をして居る。
「…(そんなに待って、た?)」
「お待たせしました、社長。只今戻りました。」
社長の様子に碧は内心でそう思えばその横では紅が社長と言葉を交わす。
「いや、構わんよ。気にしないでくれ。取り敢えず…場所を移動しようか。」
「あ、はい。」
「では行こうか。」
そう社長は言えばくるりと方向転換をすれば二人は社長の後を追った。
* * *
「わ…あ…(初めて入った…)」
「…。」
二人が通された場所は社長室で初めて踏み入れたその場所に紅は小さく声を漏らし、碧は息を飲み込んだ。
そして二人を己の部屋へと導いた社長本人は彼等をソファーへ座る様に促す。
社長に座る様に促された二人はソファーへと座れば社長は彼等の向かい側に有るソファーに腰を下ろした。
「…突然だが君達は"Reverie"を知って居るかな?」
「"Reverie"?それって確か…。」
…Reverie。
仏語で白昼夢と言う意味を持ち、言葉の意味は非現実的な空想。
彼等Reverieは碧達、Butterflyが所属する事務所と同じ経営者でV系専属の事務所に居るバンド。
女性に人気が有る彼等は二人より年上だが後輩に当たり、二人には不思議な感覚だった。
接触は…した事は、ない。
そんな繋がりすらない彼等のバンド名が社長から出る事が意外で碧の横で紅はぱちぱちと瞬きをして居る。
「えぇ…知ってますよ。女性に話題のV系バンド…でしたよね。確か。」
「おぉ、碧君は知ってたか。紅君は知ってるかね?」
「え、あ…はい、俺も知ってます。最近又アルバム…、出しましたよね。」
「その通り。二人共良く知ってるじゃないか。」
「…で、そのReverieがどうしたんですか?」
感心しながら笑う社長に対し、Reverieと自分達の関係がどう関係するのが気になるのか碧は社長聞く。
声は極力、普段の声色を保ったまま。
「嗚呼…そうだったな。…今度君達は彼等とコラボレーションして貰おうと思ってな。」
「え…!?」
「それは又唐突ですね。でも歌手がV系バンドと組むなんて…異様ですよ、それこそ…白昼夢です。」
世の中にはButterflyやReverieと言った歌手やV系バンドは沢山居る。
その中で歌手やV系バンドが組んだ事は一例も無い。
異様なその組み合わせに碧も気になったのか口を挟む。
「まぁ落ち着きたまえ。それに"誰もした事がない"からそれを私達がやってみせるんだ。」
「…かなり冒険してますよね、それ。」
「世の中これ位スリルがないとな。それに碧君、もう君のお兄さんはやる気満々みたいだが?」
楽しげに社長は口元で弧を描きながら言えば碧は紅の方へと視線をやる。
その時の紅の表情はわくわくと楽しみにして居るのか目が子供の様に輝いて居た。
「…紅、」
「碧やってみようよ、凄く楽しそう…!」
「…分かりました、社長。やって見ます。」
観念したのか碧は溜息吐く。
それに対して社長の笑みは先程より明るくなる。
「そうかやってくれるか。まぁ、彼等のボーカルとギターも兄弟だからきっと仲良く出来ると思うんだ。」
「兄弟、ですか。」
「だから今後の為にも一度会うと良い。彼等には私から説明しておこう。宜しく頼んだぞ。」
そう言って社長の大きな手が二人の頭へと伸び無造作に頭を撫でられた。
撫でられた時に碧は複雑そうな表情を浮かべて居たが紅の表情には笑みが浮かんだ。
(ふは…社長ー…。碧、頑張ろうね。)
(あぁ、そうだな(その笑顔が見れる、なら…))
真昼の夢
(空想を現実に変えて)
...The End
メールの送り主は…事務所の社長だった。
Random 50Title
No.34 真昼の夢
「…(社長…?)」
メールを送られて来る理由に心当たりは無い。
社長からのメールを開ければ"収録が終わったら事務所に戻って来る様に"、の一言。
意図の読めないメールに碧はまじまじと見詰めれば横から紅がひょっこりと顔を覗かせる。
「碧?どうしたの?何か有った?」
「…社長が事務所に戻って来いって。…紅には社長からメール入ってない?」
「…社長から?」
碧の言葉に紅は首を傾げればズボンのポケットから携帯を取り出す。
どうやら紅の携帯にも何か連絡が入って居るらしくかピカピカとランプが一定の間隔で点滅して居た。
携帯を開けてそれを確認すれば紅は"本当だ"、と言う。
どうやら碧と同じのが紅にも届いたらしい。
携帯をパチン、と紅は閉じればズボンのポケットへと携帯を直す。
「何の用だろう。」
「さぁ…。」
「取り敢えず、行ってみよっか。」
「あぁ…。」
* * *
あれから収録したスタジオを後にした二人は直ぐにタクシーを拾って自分達が所属する事務所へと向かった。
事務所の扉を潜ればそこには既に社長が立って居り、その様子からして待ってました、と言わんばかりの表情をして居る。
「…(そんなに待って、た?)」
「お待たせしました、社長。只今戻りました。」
社長の様子に碧は内心でそう思えばその横では紅が社長と言葉を交わす。
「いや、構わんよ。気にしないでくれ。取り敢えず…場所を移動しようか。」
「あ、はい。」
「では行こうか。」
そう社長は言えばくるりと方向転換をすれば二人は社長の後を追った。
* * *
「わ…あ…(初めて入った…)」
「…。」
二人が通された場所は社長室で初めて踏み入れたその場所に紅は小さく声を漏らし、碧は息を飲み込んだ。
そして二人を己の部屋へと導いた社長本人は彼等をソファーへ座る様に促す。
社長に座る様に促された二人はソファーへと座れば社長は彼等の向かい側に有るソファーに腰を下ろした。
「…突然だが君達は"Reverie"を知って居るかな?」
「"Reverie"?それって確か…。」
…Reverie。
仏語で白昼夢と言う意味を持ち、言葉の意味は非現実的な空想。
彼等Reverieは碧達、Butterflyが所属する事務所と同じ経営者でV系専属の事務所に居るバンド。
女性に人気が有る彼等は二人より年上だが後輩に当たり、二人には不思議な感覚だった。
接触は…した事は、ない。
そんな繋がりすらない彼等のバンド名が社長から出る事が意外で碧の横で紅はぱちぱちと瞬きをして居る。
「えぇ…知ってますよ。女性に話題のV系バンド…でしたよね。確か。」
「おぉ、碧君は知ってたか。紅君は知ってるかね?」
「え、あ…はい、俺も知ってます。最近又アルバム…、出しましたよね。」
「その通り。二人共良く知ってるじゃないか。」
「…で、そのReverieがどうしたんですか?」
感心しながら笑う社長に対し、Reverieと自分達の関係がどう関係するのが気になるのか碧は社長聞く。
声は極力、普段の声色を保ったまま。
「嗚呼…そうだったな。…今度君達は彼等とコラボレーションして貰おうと思ってな。」
「え…!?」
「それは又唐突ですね。でも歌手がV系バンドと組むなんて…異様ですよ、それこそ…白昼夢です。」
世の中にはButterflyやReverieと言った歌手やV系バンドは沢山居る。
その中で歌手やV系バンドが組んだ事は一例も無い。
異様なその組み合わせに碧も気になったのか口を挟む。
「まぁ落ち着きたまえ。それに"誰もした事がない"からそれを私達がやってみせるんだ。」
「…かなり冒険してますよね、それ。」
「世の中これ位スリルがないとな。それに碧君、もう君のお兄さんはやる気満々みたいだが?」
楽しげに社長は口元で弧を描きながら言えば碧は紅の方へと視線をやる。
その時の紅の表情はわくわくと楽しみにして居るのか目が子供の様に輝いて居た。
「…紅、」
「碧やってみようよ、凄く楽しそう…!」
「…分かりました、社長。やって見ます。」
観念したのか碧は溜息吐く。
それに対して社長の笑みは先程より明るくなる。
「そうかやってくれるか。まぁ、彼等のボーカルとギターも兄弟だからきっと仲良く出来ると思うんだ。」
「兄弟、ですか。」
「だから今後の為にも一度会うと良い。彼等には私から説明しておこう。宜しく頼んだぞ。」
そう言って社長の大きな手が二人の頭へと伸び無造作に頭を撫でられた。
撫でられた時に碧は複雑そうな表情を浮かべて居たが紅の表情には笑みが浮かんだ。
(ふは…社長ー…。碧、頑張ろうね。)
(あぁ、そうだな(その笑顔が見れる、なら…))
真昼の夢
(空想を現実に変えて)
...The End
あとがき
何が書きたかったの?と言いますと、ReverieとButterflyのコラボレーションを組む前のお話を書きたかったんです、ね…!
後は夜徒さんとお話をしてる時に現実ではV系と歌手のコラボってないよね、って言うお話もしたのでそれを加えつつ…。
そしたら全体的にかなり長くなりました(笑)
そしてラストがあやふやなのは私クオリティ(マテコラ)
にしても碧の態度にヒヤヒヤでした(自分で書いておいて…)
社長に食ってかかりすぎだろ…!
あの社長じゃなかったらきっとクビ(笑)
夜徒さん今回は有り難う御座いました!
2011.05.13