「おーい、帰るぞー。」
一日の終了を告げるチャイム。
俺は隣のクラスの彼女を迎えに行く。
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No.4 嘘と本当
前の黒板側のドアを開け、教室には入らず目的の彼女を呼ぶ。
彼女は友人と楽しそうに喋っていて、自分が呼ばれた事に気付けば"じゃあ、また明日ね"と言って友人に挨拶をし俺の元へとやってきた。
「ごめんね、話し込んじゃってた。」
長い髪を耳へとかけ直しながら鞄を手に持ち彼女が申し訳なさそうに言う。
「良いよ、気にしてねーから。」
「そう。"今日はどうするの?"」
安心したのか小さく返事を返せば、彼女はチラリと俺の方を見る。
今日ねぇ…。
丁度今の時期はテスト中で部活も休みになり生徒達は皆家に帰らされる為放課後は誰も居ない。
どうせそんな期間に学校に残っていても先生に怒られるだけだ。
ここは素直に帰るのが一番だろう。
「テストだし帰るかー。」
「そうね、それが良いわ。ね、どうせ帰るだけならちょっと寄り道して帰ろうよ。」
大人しく帰る提案に彼女は頷けば、急に俺の腕に自分の腕を絡めて少し上目遣いて俺を見た。
…おい、まさか色々と奢れとか言うんじゃないだろうな?
俺、今金欠何だけど。
「良いけど奢れは無しだぞ、金欠だから。」
「大丈夫よ、今日は私が出すわ。」
ニッコリと彼女は笑いながら腕から離れ、手を引き学校を後にした。
* * *
「はい、オレンジジュースで良かった?」
「ん、ダイジョーブ。」
それから学校から近所のファーストフード店へ移動した俺達は彼女が注文して居る間、先に席につき注文を終えた彼女は二人分のジュースとポテトが乗ったトレイをテーブルに置く。
そして目の前にあるポテトに早速手を伸ばす。
「で、最近どうなの。ちゃんと会えてる?」
「お前なぁ…。」
椅子に彼女が座ればいきなり確信を突く質問をしてくる。
コイツ、始めからこれが目的だったな?
俺は目の前に居る彼女と付き合っている。
…と言うのはあくまでも名目だけで、本当は付き合ってない。
お互い実は本命である恋人は居るが、この彼女との付き合いは彼女の気遣いで始めたものだ。
俺は本当は同じ学校の教師と付き合っている。
生徒と先生の関係なんてご法度、バレでもしたら先生の人生が終わってしまう。
そこで唯一俺と先生の関係を知る彼女に相談すれば"じゃあ私と付き合ってあげる"、何て言い出した。
それが俺と目の前の彼女との"偽りの関係"だ。
「良いじゃない。遠かれ近かれ聞くつもりだったんだし。」
ニタニタと彼女が目を細めて笑う。
観念した俺は彼女に現状を言う事にした。
「…暫くは会えてねーよ。会っても先生と生徒だし、恋人らしい事は全然。」
先生とは暫く会えていない。
会えても学校で擦れ違ったり、先生と生徒の立場の会話だけ。
"恋人"の関係ではここ一ヶ月程何もなく、会っていなければ恋人らしい事も音沙汰なのだ。
「やだ、何それ生殺しじゃない。」
ぷすりとストローをカップの中に入れてストローを口に咥える彼女。
「そう言うお前はどうなんだよ?」
俺もストローを手に取りカップに刺す。
自分が聞かれるとは思っても居なかったのか驚いた表情を彼女は浮かべた。
「私?私は特に変わらないわよ。只彼の愛が少し重い位で。」
しれっと何だか凄い言葉が混ざってたのは聞かなかった事にしよう。
彼女には大学生の彼氏が居る。
彼女曰く普段は頭が良い真面目な優等生で恋愛事には全くの奥手だが、何かしらの繋がりを求めたくなるタイプ…らしい。
そんな彼氏に俺達の事を言うと何をするかわからない、あまり人には真実を言いたくないので彼女の彼氏には俺達の事は秘密だ。
この事は気が進まなかったけれど先生には一応言ってある。
お互いの関係を保つ為、と言うと先生は納得してはくれたけど、やはり当時凄く嫌そうな顔をされてしまった。
ごめんな、先生。
「でもさ、もしこの関係が彼氏にバレたらどうするんだよ?」
「え?」
手に持ったままのポテトを漸く口に運べば、ふと思った事を口にする。
「そりゃ素直に謝るけど…謝っても許してくれないだろうなー。最悪もしかしたら彼氏、貴方の事殺しちゃうかも。」
「はぁ!?」
「だから彼氏と鉢合わせしないように気を付けなきゃー。」
ふふん、と楽しそうに笑う彼女。
それに対する俺ははは、と乾いた笑いしか出す事が出来なかった。
嘘と本当
(偽りの関係、本当の関係)
...The End
一日の終了を告げるチャイム。
俺は隣のクラスの彼女を迎えに行く。
Random 50Title
No.4 嘘と本当
前の黒板側のドアを開け、教室には入らず目的の彼女を呼ぶ。
彼女は友人と楽しそうに喋っていて、自分が呼ばれた事に気付けば"じゃあ、また明日ね"と言って友人に挨拶をし俺の元へとやってきた。
「ごめんね、話し込んじゃってた。」
長い髪を耳へとかけ直しながら鞄を手に持ち彼女が申し訳なさそうに言う。
「良いよ、気にしてねーから。」
「そう。"今日はどうするの?"」
安心したのか小さく返事を返せば、彼女はチラリと俺の方を見る。
今日ねぇ…。
丁度今の時期はテスト中で部活も休みになり生徒達は皆家に帰らされる為放課後は誰も居ない。
どうせそんな期間に学校に残っていても先生に怒られるだけだ。
ここは素直に帰るのが一番だろう。
「テストだし帰るかー。」
「そうね、それが良いわ。ね、どうせ帰るだけならちょっと寄り道して帰ろうよ。」
大人しく帰る提案に彼女は頷けば、急に俺の腕に自分の腕を絡めて少し上目遣いて俺を見た。
…おい、まさか色々と奢れとか言うんじゃないだろうな?
俺、今金欠何だけど。
「良いけど奢れは無しだぞ、金欠だから。」
「大丈夫よ、今日は私が出すわ。」
ニッコリと彼女は笑いながら腕から離れ、手を引き学校を後にした。
* * *
「はい、オレンジジュースで良かった?」
「ん、ダイジョーブ。」
それから学校から近所のファーストフード店へ移動した俺達は彼女が注文して居る間、先に席につき注文を終えた彼女は二人分のジュースとポテトが乗ったトレイをテーブルに置く。
そして目の前にあるポテトに早速手を伸ばす。
「で、最近どうなの。ちゃんと会えてる?」
「お前なぁ…。」
椅子に彼女が座ればいきなり確信を突く質問をしてくる。
コイツ、始めからこれが目的だったな?
俺は目の前に居る彼女と付き合っている。
…と言うのはあくまでも名目だけで、本当は付き合ってない。
お互い実は本命である恋人は居るが、この彼女との付き合いは彼女の気遣いで始めたものだ。
俺は本当は同じ学校の教師と付き合っている。
生徒と先生の関係なんてご法度、バレでもしたら先生の人生が終わってしまう。
そこで唯一俺と先生の関係を知る彼女に相談すれば"じゃあ私と付き合ってあげる"、何て言い出した。
それが俺と目の前の彼女との"偽りの関係"だ。
「良いじゃない。遠かれ近かれ聞くつもりだったんだし。」
ニタニタと彼女が目を細めて笑う。
観念した俺は彼女に現状を言う事にした。
「…暫くは会えてねーよ。会っても先生と生徒だし、恋人らしい事は全然。」
先生とは暫く会えていない。
会えても学校で擦れ違ったり、先生と生徒の立場の会話だけ。
"恋人"の関係ではここ一ヶ月程何もなく、会っていなければ恋人らしい事も音沙汰なのだ。
「やだ、何それ生殺しじゃない。」
ぷすりとストローをカップの中に入れてストローを口に咥える彼女。
「そう言うお前はどうなんだよ?」
俺もストローを手に取りカップに刺す。
自分が聞かれるとは思っても居なかったのか驚いた表情を彼女は浮かべた。
「私?私は特に変わらないわよ。只彼の愛が少し重い位で。」
しれっと何だか凄い言葉が混ざってたのは聞かなかった事にしよう。
彼女には大学生の彼氏が居る。
彼女曰く普段は頭が良い真面目な優等生で恋愛事には全くの奥手だが、何かしらの繋がりを求めたくなるタイプ…らしい。
そんな彼氏に俺達の事を言うと何をするかわからない、あまり人には真実を言いたくないので彼女の彼氏には俺達の事は秘密だ。
この事は気が進まなかったけれど先生には一応言ってある。
お互いの関係を保つ為、と言うと先生は納得してはくれたけど、やはり当時凄く嫌そうな顔をされてしまった。
ごめんな、先生。
「でもさ、もしこの関係が彼氏にバレたらどうするんだよ?」
「え?」
手に持ったままのポテトを漸く口に運べば、ふと思った事を口にする。
「そりゃ素直に謝るけど…謝っても許してくれないだろうなー。最悪もしかしたら彼氏、貴方の事殺しちゃうかも。」
「はぁ!?」
「だから彼氏と鉢合わせしないように気を付けなきゃー。」
ふふん、と楽しそうに笑う彼女。
それに対する俺ははは、と乾いた笑いしか出す事が出来なかった。
嘘と本当
(偽りの関係、本当の関係)
...The End
あとがき
本当はDGのパパ夢予定だったんですが、シナリオがどうしても嘘の部分しか出てこず本当が見当たらなかったので創作モブで。
実は今度創作を一新させる予定でして、今回はその二人。
名前が出せない分少し書きずらかったんですが、取り敢えず流れは本当このままかなぁ、って。
先生と付き合ってる男の子と、彼氏が居てるけど彼氏に秘密で偽りだけど男の子と付き合う女の子。
後者が本当やばい、詳しく言えば彼女の彼氏がやばい(笑)
上手く設定が纏まればその内名前有りで書き直したいけど、今回はこれで。
作成:2017.06.22
2017.07.08