「やっぱり俺には無理見てぇ。」

そう言って、哉太は悲しそうに笑った。



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No.6 遅すぎる初恋



幼馴染みとは残酷だ。
思いを伝えてもそれを本気にされず何時もの冗談と取られるから。
…いや、もしかしたら彼女にとって友達以上、恋人未満のこの関係が良かったのかも知れない。
今日哉太は幼馴染みの彼女に告白をした。
結果はどうやら惨敗したらしく、哉太曰わく彼女は話を聞いた途端逃げてしまったと聞く。
…俺だったら、ちゃんと哉太の気持ちに答えてやれるのに。

「…そんな事ないよ。多分今彼女は戸惑ってるだけだよ。きっと返事、くれるって。」

声を掛ける言葉が見付からなくて出て来た言葉は在り来たりの言葉。
そしてその言葉は心から思ってない言葉で…、本当我ながら最低だ。
本心では返事を返さなければ良いのに、とか思ってる自分が居て…本当に酷い。
俺は哉太に恋をして居る。
届く事のない、恋を。
更にはこれが初恋なのだから俺の初めての恋は苦いものだ。

「大丈夫。うん、大丈夫だから。」

ボロボロと嘘を吐くこの口が今日程気持ち悪いと思った事は無く、自分でも吐き気すら覚える。
自己防衛にしては質が悪いし、逃げならばこれも最低だ。
どちらにしろ、最低なのには変わりはないのだけれど。
かと言って今の俺には手に負えない感情で、それを成す術を俺は知らない。
だから今俺が出来る事と言えばこの感情が通り過ぎるのを待つしかなかった。

遅すぎる初恋
(どうしてもっと早く出会えなかったの)

...The End

あとがき


時期はゲーム本編で哉太が羊に告白すると約束して月子に告白した後位。

簡単に言えばヒーロー→哉太→月子の一方通行。


何を言いたかったのかと言えば初恋で抱く感情に自己嫌悪するヒーロー

口とは裏腹に黒い感情が自分の内に居てその感情の制し方を知らないんですね。

だったらその感情が流れる迄待つしかない、と思ってるヒーロー。

因みにヒーローはこの恋は初めから諦めてます。

哉太に恋するならどうしてもっと早く会えなかったんだろう、と思うヒーローの話。


説明しないと分からない小説って…どんだけだよ…|||OTL


2011.06.09

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