まえがき


普通なら有り得ないですが、このお話のみKAITOと出来てます。

マスターとボーカロイドの関係と恋人同士の関係を持つ二人のお話です。


OK、大丈夫。な方のみスクロール。

苦手・NGな方はお引き取り下さい。

頬に、涙が伝う。
それは何時もの事だが、突然マスター…恋人が涙を流すのは初めてだった。



Tears 7Title
No.1 涙の誘惑



「…!?マスター?どうなされたんですか?」

「…。」

「マスター…?」

「…え、あ、ゴメッ…何でもない。」

一度目のカイトの呼び掛けに反応せず何処か虚空を見詰める様に意識は無く、頬には涙が伝い零れ落ちる。
だが二回目のカイトの言葉に我に返ったのか小さく謝れば零れた涙を手で拭う。
だが{{name_boy}}の涙は拭っても見る見るうちに又溢れ、拭った手から零れて行く。
まるで湧き出て来る泉の様に。

「…マスター、こうなる事は…何か有ったのでしょう?」

少し屈み瞳に触れて居る{{name_boy}}の両手に自分の手に重ねる様にそっと外す。
そして外した手を下ろせば右目に流れた涙を自分の手で拭う様にカイトは手を添える。
表情は優しく笑む。
それと同時に{{name_boy}}に掛ける言葉も優しさを含み{{name_boy}}に降り注ぐ。
その言葉に{{name_boy}}の中で何かが弾けたのか小さく頷きゆっくりとした口調で訳を話し始めた。

「…今は、有り得ない…事、何だけど…。」

「何ですか?」

「…お前を…アンインストールする事を考えたら涙が止まらなくなった。」

「…。」

アンインストール。
それはボーカロイドに取って一番恐れて居る事。
そしてそれと同時に今の関係を失い、"別れ"を意味する行為だ。

「お前をアンインストールする気はない。…でも、"もし"を考えたら俺っ…辛くて。」

そう言い終わると、{{name_boy}}の頬に再度涙が伝う。

「マスター…。」

ボーカロイドは機械だ。
機械なのに、主に恋愛感情を抱き、主とこんな関係になった。
本当は、歌うだけの存在。
でも一度入った感情は止められない。
相手も思う気持ちもお互い負けて居るつもりは無いのだ。
だが{{name_boy}}の中では"カイト"と言う存在が本人以上に大きくなり、カイト自身もここまでとは思っても居なかった。
まさか自分の為にここまで考え、涙する何て。
確かに初めて出会った時から今日と言う日迄{{name_boy}}は涙を流し続けて居る。
現に今も彼は涙を流して居るのだから。

「マスター、俺は貴方のボーカロイドです。俺を消すのも生かすのも貴方次第。…でも、今…俺は貴方の前からは消えたくは無い。」

真剣な瞳で{{name_boy}}を見、その後に小さく笑む。
カイトの言葉を聞いた時、{{name_boy}}は目を見開き驚いたがその後に続く"消えたくない"意志に安心したのか{{name_boy}}も釣られて笑う。
この時、泣きながら笑う{{name_boy}}の涙にカイトは初めて綺麗だと思った。

...The End

あとがき


先ずはやっと涙7題始動です…!

此処まで来るのに時間掛かったなぁ…(ぜいぜい)


そして次にこれ…お題に逸れてるんでしょう、か…|||OTL

ぶっちゃけ私は逸れてない気がします…(爆)

本当は全く違う感じだったのですが、ボカロの曲を聞いてたらこんな結果に…|||OTL

半分思い付きです、そしてもう半分は勢いでこのお話は成り立ってます(待て)


本当こんな始まりで完遂出来るか不安ですが頑張りますのでどうか最後迄お付き合い下さいませ。


2009.10.26

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